AACサウンドパフォーマンス道場 特別公演
「サウンドパフォーマンス」とは、楽器や声によって演奏され旋律やリズムに支えられる通常の「音楽」ではなく、 文字通り、音(サウンド)が核となるさまざまな形のパフォーマンス。愛知芸術文化センターでは、既存の枠にとらわれずに、「サウンドパフォーマンス」という広い視点から、通常のコンサートなどではこぼれ落ちてしまうような作品も含めて、若いアーティストのチャレンジを応援する「AACサウンドパフォーマンス道場プロジェクト」を2006年から継続してきました。
「AACサウンドパフォーマンス道場特別公演」では、第5回から第6回で優秀賞・オーディエンス賞を受賞したアーティストと、特別ゲストによるパフォーマンスを合わせて上演します。
出 演
鈴木昭男+宮北裕美The SINE WAVE ORCHESTRA ※
Hyslom(道場第6回優秀賞受賞)
垣尾優×髙村聡子(道場第5回オーディエンス賞受賞)
※ The SINE WAVE ORCHESTRAのパフォーマンスは参加型です。
当日はスマートフォンやタブレット端末等、サイン波をならすことのできる機器をお持ちください。
詳細は、こちらをご覧ください。→http://swo.jp/aac/
日 時 |
2014年2月11日(火・祝) 14:00~17:30(予定) ※開演30分前に開場します。 |
会 場 | 愛知県芸術劇場 小ホール(B1F)/フォーラムⅡ(B2F) |
料 金 | 【全席自由】 一般…(前売):2500円、(当日):3000円 学生…(前売):1500円、(当日):2000円 …前売:4500円、当日:5500円 ※セット券の販売は終了しました ※学生:25歳以下で学生証要提示。 ※2公演通し券は一般のみ、愛知芸術文化センター内プレイガイドでのみ販売。 ※未就学児の入場はご遠慮ください。 |
プログラム内容
【1】 Hyslom 「Big one -パイプ- / Documentation of Hysteresis」(約35分)
コンセプト・構成・出演:加藤至、星野文紀、吉田祐道場第6回にて優秀賞を受賞した作品の改訂上演。
巨大な鉄筒に多数のバネを取り付けた巨大楽器を、3人のパフォーマーが身体を駆使し運動を起こす事で、楽器が持つ動きや音を意図的、偶然的に発生させ、物と音、身体とのやり取りの行く末を提示する。ゆるやかなストーリーにそって、バネや鉄筒の振動音、泥長靴タップダンス、発破シーンなど、独自の多様な音の表現を行うパフォーマンス。
巨大な鉄筒に多数のバネを取り付けた巨大楽器を、3人のパフォーマーが身体を駆使し運動を起こす事で、楽器が持つ動きや音を意図的、偶然的に発生させ、物と音、身体とのやり取りの行く末を提示する。ゆるやかなストーリーにそって、バネや鉄筒の振動音、泥長靴タップダンス、発破シーンなど、独自の多様な音の表現を行うパフォーマンス。
【2】 垣尾優×髙村聡子 「となりのひとの、足を踏む。」(約25分)
コンセプト・構成:垣尾優、高村聡子 / 出演:髙村聡子道場第5回オーディエンス賞受賞。
舞台と客席が融け合った空間に、耳を澄ますことを問うパフォーマンス。今回のテーマはカノン。舞台に登場しない垣尾優の不在の要素を気配として作品に組み込み、出演の高村聡子が舞台と客席を行き来しながら、作品の演奏を進め、会場に音を広げていく。
舞台と客席が融け合った空間に、耳を澄ますことを問うパフォーマンス。今回のテーマはカノン。舞台に登場しない垣尾優の不在の要素を気配として作品に組み込み、出演の高村聡子が舞台と客席を行き来しながら、作品の演奏を進め、会場に音を広げていく。
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【休 憩】
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【3】 鈴木昭男+宮北裕美 「na ga re」(約60分)
作:鈴木昭男、宮北裕美 / 出演:鈴木昭男(音)、 宮北裕美(動き)鈴木昭男は、小石や竹筒など自然のごくありふれた素材や、アナラポスと称する鈴木自身が考案した音具などを自由に操る、類まれなパフォーマー。宮北裕美は、コンテンポラリーのダンサー・振付家として、関西を中心に活躍。二人のデュオは、2012年山口情報芸術センターでの公演をはじめ、高く評価されている。今回は、鈴木昭男のソロ演奏と、宮北裕美との即興デュオによる構成。自由自在な音と動きの競演。
写真提供:山口情報芸術センター
【4】 The SINE WAVE ORCHESTRA (約60分)
「音の最も基本的な要素といわれるサイン波音を参加者一人一人がそれぞれ一つだけ使うことができる」というルールのもとに、参加者自身が演奏し空間を響かせる、参加型のパフォーマンス。多数の参加者が、「サイン波」と呼ばれる音の出るスマートフォンやシンセサイザーなどを1人1つずつ持って、小さな音を鳴らしながら思い思いの場所にたたずみ、また時々動きながら、空間全体の響きの変化を楽しむ。
プロフィール
鈴木昭男+宮北裕美
鈴木昭男は、小石や竹筒など自然のごくありふれた素材やアナラポスと称する鈴木自身が考案した音具などを自由に操る、類まれなパフォーマー。ソロでの演奏とダンサーの宮北裕美とのデュオによる構成。
鈴木昭男は、小石や竹筒など自然のごくありふれた素材やアナラポスと称する鈴木自身が考案した音具などを自由に操る、類まれなパフォーマー。ソロでの演奏とダンサーの宮北裕美とのデュオによる構成。
photo by AZXY
鈴木昭男 http://www.akiosuzuki.com/
1941年平壌生まれ。1963年「階段に物を投げる」非公開イベントによって音の世界に目覚め、70年に創作エコー楽器「ANALAPOS」などの制作を開始。70年代よりフェスティバル・ドートンヌ・パリほか世界各地でパフォーマンスや展示を行う。1987~88年"自然に一日耳を澄ます"音のプロジェクト「日向ぼっこの空間」を、京都府下の子午線最北の地で遂行した。1996年「ソナムビエンテ・フェスティバル」(ベルリン)で「点音(oto-date)」を発表。2004年ザツキン美術館(パリ)で個展。2007年京都国立近代美術「ノイズレス・鈴木昭男+ロルフ・ユリウス展」。現在は宮川裕美(ダンス)とのパフォーマンス活動を中心に活動。
1941年平壌生まれ。1963年「階段に物を投げる」非公開イベントによって音の世界に目覚め、70年に創作エコー楽器「ANALAPOS」などの制作を開始。70年代よりフェスティバル・ドートンヌ・パリほか世界各地でパフォーマンスや展示を行う。1987~88年"自然に一日耳を澄ます"音のプロジェクト「日向ぼっこの空間」を、京都府下の子午線最北の地で遂行した。1996年「ソナムビエンテ・フェスティバル」(ベルリン)で「点音(oto-date)」を発表。2004年ザツキン美術館(パリ)で個展。2007年京都国立近代美術「ノイズレス・鈴木昭男+ロルフ・ユリウス展」。現在は宮川裕美(ダンス)とのパフォーマンス活動を中心に活動。
photo by Kayoko Miyazaki
宮北裕美 http://miyakitahiromi.com
ダンサー・振付家。イリノイ大学芸術学部ダンス科卒業。1990年代後半より日本での活動を開始する。山下残作品の出演やアルカディ・ザイデスのプロジェクトに参加。近年は文化庁メディア芸術祭や京都市美術館でのパフォーマンス、ダンス作品「i.i.の死」の発表のほか、一連のドローイングを発表した個展「S・P・A・N・K」や「Graphitkreide」など様々な角度から身体表現の可能性を探っている。鈴木昭男と共に「空っぽ『ぽんぽこりん♪』」をはじめとする即興パフォーマンスやワークショップなど精力的に活動。
ダンサー・振付家。イリノイ大学芸術学部ダンス科卒業。1990年代後半より日本での活動を開始する。山下残作品の出演やアルカディ・ザイデスのプロジェクトに参加。近年は文化庁メディア芸術祭や京都市美術館でのパフォーマンス、ダンス作品「i.i.の死」の発表のほか、一連のドローイングを発表した個展「S・P・A・N・K」や「Graphitkreide」など様々な角度から身体表現の可能性を探っている。鈴木昭男と共に「空っぽ『ぽんぽこりん♪』」をはじめとする即興パフォーマンスやワークショップなど精力的に活動。
photo by Toshihiro Shimizu
The SINE WAVE ORCHESTRA
2002年、古舘健、城 一裕、石田大祐、野口瑞希が中心となり活動開始。「音の最も基本的な要素といわれるサイン波を参加者一人一人がそれぞれ一つだけ使うことができる」というルールのもとに、参加者を公募し不特定多数の人々が演奏するプロジェクト。これまでNTTインターコミュニケーションセンター[ICC]、横浜トリエンナーレ、東京都現代美術館をはじめ、Edith-Russ-Haus(ドイツ)、ISEA San Jose(アメリカ)、Arsenals of the Latvian National Museum of Art(ラトビア)等、国内外の様々な場所でパフォーマンスを行った。2004年プリ・アルス・エレクトロニカにてHonorary Mentionを受賞。
http://swo.jp
2002年、古舘健、城 一裕、石田大祐、野口瑞希が中心となり活動開始。「音の最も基本的な要素といわれるサイン波を参加者一人一人がそれぞれ一つだけ使うことができる」というルールのもとに、参加者を公募し不特定多数の人々が演奏するプロジェクト。これまでNTTインターコミュニケーションセンター[ICC]、横浜トリエンナーレ、東京都現代美術館をはじめ、Edith-Russ-Haus(ドイツ)、ISEA San Jose(アメリカ)、Arsenals of the Latvian National Museum of Art(ラトビア)等、国内外の様々な場所でパフォーマンスを行った。2004年プリ・アルス・エレクトロニカにてHonorary Mentionを受賞。
http://swo.jp
「The Stairway of The SINE WAVE ORCHESTRA」
(NTTICC「n_ext:」展、2004)
写真提供:
NTTインターコミュニケーション・センター
Hyslom
(道場第6回優秀賞受賞)
2009年からHyslom/ヒスロム(加藤至、星野文紀、吉田祐)は山から都市に移り変わる場所を定期的に探険している。この場所の変化を自分たちが身 体で実感する事を一番重点に置き、その日時々の遊びや物語りの撮影を行う。ここでの記録資料を作るにあたり、出会った人々を演じる事や日記、スケッチの作成。立体物の制作やパフォーマンスなど様々な方法を試みている。吾妻橋ダンスクロッシング ファイナル!(2013)、劇団維新派野外公演(瀬戸内芸術祭2013)『MAREBITO』ゲスト参加。
http://hyslom.com
(道場第6回優秀賞受賞)
2009年からHyslom/ヒスロム(加藤至、星野文紀、吉田祐)は山から都市に移り変わる場所を定期的に探険している。この場所の変化を自分たちが身 体で実感する事を一番重点に置き、その日時々の遊びや物語りの撮影を行う。ここでの記録資料を作るにあたり、出会った人々を演じる事や日記、スケッチの作成。立体物の制作やパフォーマンスなど様々な方法を試みている。吾妻橋ダンスクロッシング ファイナル!(2013)、劇団維新派野外公演(瀬戸内芸術祭2013)『MAREBITO』ゲスト参加。
http://hyslom.com
『Big one-パイプ-
/ Documentation of Hysteresis』
photo by Hikaru Kato
垣尾優×髙村聡子
(道場第5回オーディエンス賞受賞)
垣尾は、大学在学中よりダンスを始め、1995年よりモダンダンスを学び、2000年から自身の活動を開始。06~09年 パフォーマンスグループ「contact Gonzo」として活動。即興ダンスでの活動のほか、ダンスカンパニー「Ensemble Sonne」をはじめ様々な振付家の作品に出演。高村は、国立音楽大学声楽科卒業後イタリアに渡り、更にベルカント唱法の研鑽を積む。帰国後は歌い手としての活動の他、さまざまなアーティストとのコラボレーション、舞台作品の創作を行う。二人による「耳を澄ます」パフォーマンスは、2012年第5回道場『一撃1200』にて入賞・オーディエンス賞を受賞。
(道場第5回オーディエンス賞受賞)
垣尾は、大学在学中よりダンスを始め、1995年よりモダンダンスを学び、2000年から自身の活動を開始。06~09年 パフォーマンスグループ「contact Gonzo」として活動。即興ダンスでの活動のほか、ダンスカンパニー「Ensemble Sonne」をはじめ様々な振付家の作品に出演。高村は、国立音楽大学声楽科卒業後イタリアに渡り、更にベルカント唱法の研鑽を積む。帰国後は歌い手としての活動の他、さまざまなアーティストとのコラボレーション、舞台作品の創作を行う。二人による「耳を澄ます」パフォーマンスは、2012年第5回道場『一撃1200』にて入賞・オーディエンス賞を受賞。
『一撃 1200』
photo by Hikaru Kato
- 主 催 :
- 愛知芸術文化センター企画事業実行委員会
- 助 成 :
- 平成25年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団