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第13回 アートフィルム・フェスティバル > 上映作品及び日程 | ||||||||
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第13回 アートフィルム・フェスティバル 2008 | ||||||||
映画生誕と呼ばれる1895年から110年以上が経過した現在、映画館での上映を第一とする映画鑑賞の形式は揺らぎ、TV放映やビデオ、DVD、あるいはネットでの鑑賞など、様々な受容のスタイルが並立する状況が現出しています。また表現においても、従来の劇映画、ドキュメンタリー、実験映画等の、ジャンルにおける境界線は曖昧化しつつあります。 第13回となる「アートフィルム・フェスティバル」では、このような映画の現在の状況を踏まえながら、リュミエール兄弟の最初期の映画から連綿として継承されている、風景にまなざしを注ぐことから映画が立ち上がってくるような、近年の作品に焦点を当てた特集「風景の映像-あるいは、風景へのまなざし」をメインに、プログラムを構成します。 |
「アパートメントハウス1776 ジョン・ケージ」公演開催記念 「映像で見るジョン・ケージ」 12月3日(水)に愛知県芸術劇場コンサートホールで行う、アルディッティ弦楽四重奏団(音楽)×白井剛(ダンス)による「アパートメントハウス1776 ジョン・ケージ」の開催を記念し、当センター・アートライブラリーが所蔵する映像作品より、ケージと関連深いものをセレクトして上映します。 ビデオ・アートのパイオニアであるナム・ジュン・パイクの、ケージに対する深い敬意を込めたオマージュ的作品『ジョン・ケージに捧ぐ』(1973-76年)や、『ヴァリエーションズⅤ』(1966年、監督:アルン・アーンボン)など、ケージが音楽監督を務めたマース・カニングハム舞踊団の公演記録をベースにした映像作品をまとめて鑑賞する好機となるでしょう。 特集2 ゴダールの『映画史』を復習する 1988年に制作を開始、映画生誕100年の年である95年を通過して、98年に完成した、ジャン=リュック・ゴダールのビデオによる大作『映画史』は、ゴダールの映像による独自の映画史の提示であるとともに、暴力的ともいえるビデオ・コラージュによって、モンタージュの概念を根底から覆すような両義性を持った作品として、衝撃とともに迎えられ、現在の映画シーンに消し去ることの出来ない影響を与え続けています。 映画生誕から110年以上を経た現在、映画の今を見つめる意味でも、改めて観るべきこの重要作品を、アートライブラリーでの新収蔵を機に上映します。 特集3 風景の映像-あるいは、風景へのまなざし 1895年に公開された『工場の出口』など、リュミエール兄弟の最初期の映画がそうであったように、映画という表現の誕生には、風景にまなざしを注ぐこと、凝視することが、深く関わっているといえるでしょう。 デジタル技術が映画制作の現場に浸透し、コンピューター・グラフィックスと実写を融合させることによって、映像として描写できないものはなくなったとも言える現在、あえて映画の原点回帰ともいうべき手法にこだわって作品を作る作家たちが存在することは、大変興味深い事実です。この特集では、ジェームス・ベニングや水野勝規など現代の作家を中心に、風景と真摯に向き合い、凝視することから作り出された作品の系譜を浮かび上がらせ、また高木正勝や伊瀬聖子ら、デジタル技術を駆使した、新たな映像による心象風景といった最新の試みまでを通覧します。 特集4 「愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品」 新作プレミエ&アンコール 愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品は、“身体”を統一テーマに、映像表現の新たな地平を切り開く、実験的な映像作品を自主制作するプロジェクトで、当センターの開館以来、一年一作のペースで継続しています シリーズ最新第17弾となる『HAND SOAP』は、「アルスエレクトロニカ」佳作を受賞するなど話題を呼んだ『診察室』(2005年)の大山慶が監督を担当。コンピューターを用いたコラージュ・アニメーションというユニークな手法によって、傷付けられたり、病気になったりといった、自分の体が何かに脅かされるという不安や恐れ、心の揺らぎが、思春期の少年とその家族の姿となって、独自に映像化されています。 また『HAND SOAP』の初公開に併せ、昨年上映し好評だった三宅流『究竟の地-岩崎鬼剣舞の一年』(2007年)など、旧作をセレクトしアンコール上映を行います。 |
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