千年紀を祝し、日本及びカナダのコンテンポラリーダンスのアーティストたちが、
両国で発表するための新作を協力して創り上げた。
企画の目的は、共同制作を行うことによって両国のダンス界の芸術活動に関しての
理解を深めるとともに、国際的なコラボレーションが有意義であるという認識を高めること。
そしてその作品を両国で発表することにより、両国の現代アーティストの業績に関する、
両国の人々とメディアの認識を高めること。またこの企画を推進することによって、
両国の関係者の交流を促し、二カ国間の文化交流を更に盛んにすることであった。
公演当日は会場も満席で、大変な人気の高さが見られた。振付陣、出演者とも、
ここまでのメンバーが揃うダンス公演はこの地域では滅多にないということで、
たくさんのダンス愛好者が心待ちにしていたようだ。またこれは地元の人々に限らず、
東京、京都で公演が見られなかったと遠方から駆けつけた人たちもみられた。
全体構成は、およそ10分間の小作品を途中休憩を挟んで8本上演するというもので、
日本、カナダそれぞれの振付家の特徴がどの作品にも表れ、8者8様の独創性の見られる
ものであった。これは今までコンテンポラリーダンスを見たことがない、といった
人々にも評判で、「コンテンポラリーは高尚」「理解しがたい」という思い込みの枠を外し、
「もっと観たい」へと変える大きな一歩となったと感じた。
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"She Who Devours the Moon" photo: David Ho
"Feather" photo: David Ho
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