木之下 晃
  「20世紀の音楽家」

  ―木之下晃 アーティスト写真展―
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―木之下晃 アーティスト写真展―
2002年10月11日(金)〜11月10日(日) 地下連絡通路(B2)
2002年10月29日(火)〜11月10日(日) アートスペースG・H室
主催: あいち芸術文化フェスタ2002開催実行委員会、財団法人自治総合センター
企画: 愛知県文化情報センター

『「20世紀の音楽家」 ―木之下 晃 アーティスト写真展―』は、愛知芸術文化センター が開館10周年を迎えるとともに、隣接する栄公園も「オアシス21」の愛称でオープンすることに 併せ、多くの芸術文化の催しを繰り広げ、夢あふれる事業が展開されていくことを目的とした、 「あいち芸術文化フェスタ2002〜文化夢の国創造事業〜」の主催事業のひとつとして開催された。

写真展は、愛知芸術文化センターを訪れる人たちへの写真展の広報案内と誘導案内 としての役割をもたせるため、地下2階の連絡通路の展示コーナーにおいて、 L・バーンスタインなど著名な音楽家の写真7点を展示した。
また、写真展会場となった12階の アートスペースG・H室では、H・V・カラヤン、小澤征爾、M・ロストロポーヴィチ、テレサ・ ベルガンサ、カーペンターズを始めとする271点の作品が並べられることになり、通常の写真展 と比較すると展示作品点数があまりにも多いことから、音楽家をジャンル別に区分し、指揮者、 ピアニスト、演奏家、歌手、ジャズ、ロックの6ブロックに分けて展示をする構成となった。 しかも、縦位置の写真は2段掛け、横位置の写真は3段掛けという飾り付けとなった結果、 壁面全体が音楽家の写真で埋めつくされたかのような写真展会場となった。

展示された作品271点を眺めていると、人の顔がそれぞれ違うように、同じ指揮者、 ピアニスト、演奏家などの写真でありながら、271人の人間性が写しだされている。 そのことにより、シンフォニー曲、ピアノやバイオリンの音色、ソプラノの歌手等さまざまな 音が写真会場いっぱいに伝わってきて、あたかも観客席にいるようであった。 木之下氏も展覧会の飾り付けが終了した時、「音が伝わって来るね。」と言われ、予想以上の 展示であったとの印象を受けた。
また、会場を訪れた人たちからも、さまざまな楽器の音色が 伝わってくるようで音楽会の会場にいるかのようだとか、木之下氏の写真や写真展をまとめた 図録を手に入れたいとの希望も寄せられるほどであった。
地下2階連絡通路

アートスペースH

アートスペースG

アートスペースG 入り口
今回の写真展は、木之下氏が約40年にわたり撮影してきた国内外の音楽家の膨大なネガ の中から、厳選された写真を展示した。一点一点の写真からは、音楽家から発せられる一瞬の 動きに音楽を感じとりながら、二度と繰り返されないであろう音楽家自身の姿を集中力でもって その一瞬を切り取り、写真家自身も音と親しみながら撮影している姿をみたような思いであった。

今回の写真展では、多くのボランティアの方々に写真展会場の開閉、受付などの運営 などに協力していただき、無事終了することができたことを報告しておきたい。
(石川明雄)


プロフィール
 木之下 晃 (音楽写真家)
1936年生まれ、新聞社、広告代理店のカメラマンを経てフリーとなる。 音楽家やコンサートホールの撮影をライフワークとする。ジャズやロックのステージを 撮影後、小澤征爾、H・V・カラヤンなど国内外の指揮者、演奏家、歌手などのクラシック 音楽の撮影に。彼から放たれる一瞬の音の輝きをフィルムに焼付けることに全力を注ぎ、 71年日本写真協会新人賞受賞。86年に写真集『世界の音楽家』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。
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