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岡登志子(コンテンポラリーダンス)&高瀬アキ(ジャズピアノ)即興デュオ |
日時:2007年11月6日(火)19:00開演(18:30開場) 場所:愛知県芸術劇場大リハーサル室(愛知芸術文化センター地下2階) 出演:岡登志子(ダンス)、高瀬アキ(ピアノ) 照明:岩村原太 当日の公演のようすはこちら 料金・チケット取り扱い |
『岡登志子&高瀬アキ即興デュオ』 | |
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公演内容
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ドイツで学びアンサンブルやソロで着実な活動を続けるダンサー、岡登志子と、ヨーロッパを中心に活躍するジャズ・ピアニスト、高瀬アキによるスペシャル・デュオを開催します。 出会いは昨年の秋。高瀬アキのピアノ演奏に衝撃を受けた岡登志子が、その場で共演しないかと声をかけたことが始まりです。これから数年かけてダンスと音楽の共同制作により作品を創ることまで意気投合したという2人の女性アーティストたちですが、まず今回は、2人にとっても全く新鮮な顔あわせを楽しむべく、初めての即興公演を行います。ダンスと音楽という非常になじみのある組み合わせですが、各々がソロで成り立つダンス・音楽であるからこそ、本当の対等なコラボレーションが行われることでしょう。 会場となるのは、全体がフラットで客席と舞台の区別のない、大リハーサル室です。この空間に客席とピアノとパフォーマンス・エリアをどのように設定し、2人が対峙する「場」をどのように創るか。ダンス・カンパニー「山海塾」などの照明で知られる照明家の岩村原太が加わり、現在打ち合わせが進められています。 愛知芸術文化センター愛知県文化情報センターでは、イベントークとしてこの催しを開催します。昨年のイベントークでは、ピナ・バウシュ率いるウッバタール舞踊団で活躍するフランス人ダンサーのジャン・サスポータスと、鬼才コントラバス奏者の齋藤徹による即興デュオを開催しました。ジャンの演劇的要素の強い即興ピースの上演に加え、ダンスとコントラバスにゲスト奏者、久田舜一郎の小鼓を交えた即興演奏は、非常に洗練され緊張感の高い素晴らしい公演となりました。この催しは昨年に引き続く即興デュオ・パフォーマンスと位置づけられます。 パフォーマンスの終了後には、アーティストによるアフター・トークを予定しています。このダンサーとピアニストの組合せによる即興演奏とアフタートークは、見逃せない催しとなるはずです。ご期待ください!! |
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岡登志子 |
昨秋に初めてライブを聴いた時、颯爽と舞台に現れた高瀬さんは客席に背中を向けて立ち、ピアノの弦を操って演奏を始めました。こちらには後ろ姿しか見えないのですが、地を踏んだ脚と力強い動きをしているダンサーのような身体の向こうから美しい音が現れてくるのです。その姿は強烈な印象で今でも覚えています。その後、椅子に座っての演奏が続くのですが、明快で刺激的な音の中に安定感を感じながら聞いていました。それは音色からくるのか、リズムからくるのか音と無音のバランスからくるのか判りません。ただとても美しい時間の流れに胸をときめかせて耳を傾け気がつけば身体も傾けていました。音が身体の芯に響くような感覚で私にとっては衝撃的でした。この豊かな時間の中で自分の身体と共に向き合いたいと思い、気がつけば大胆にも一緒に何かをしていただけないかとお尋ねしていたのです。 私にとって音との即興は音から受ける力強さや繊細さ、おもしろさ、安定と不安定さが身体に響いてその瞬間瞬間に自分の身体から予想外な動きが出てきたり、無音のように消すことができない自分の身体を思い知ったりしていくことです。自分の身体をその場に存在させながらも同時に特別な空間と時間に身を置くこと。それは、振付作品を考えるときに行き着く自分の箱を豊かにできる事にもつながる大切な時間なのです。 高瀬さんの音の前では、駆け出し小僧が胸を借りて体当たりする様に近いと思いますが、とても楽しみにしています。 岡登志子(振付家・ダンサー) |
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高瀬アキ |
幼かった頃、ノイエタンツという名の付いたダンス教室に母に連れられて数年通った思い出がある。今思えばノイエとはドイツ語で新しい、タンツはダンスの意味で、つまり新しいダンスという事だったようだが、なにしろ当時5歳くらいだったから、ほとんど何も知らないまま踊りに通っていた。故石井漠氏の門下生の弟子だったという若いダンスの先生に「まずは好きなように踊ってごらんなさい」と云われ、よく分からないままに体を自由に動かしているうちに何だか体全体がひとつになり、ぐるぐる廻っている駒のようにも思えたし、時としては一本の樹のようでもあったし、ある時はシンデレラになったような気になって、夢中で踊っていた記憶がある。 私が今でも踊りが好きなのは多分あの頃自由に体を動かして楽しかった快さの思い出によるのかも知れない。 母の願望は幾つかのお稽古ごとを娘に習わせる事だったようだが、結局最後まで残ったのはピアノとなり、今も音楽と一緒に暮らしている。 最近舞踊家の岡登志子さんから、「良かったら何か一緒に演ってみませんか」という嬉しいお誘いがかかった。 音楽を演っている私にとって、ある限られた時間の中、特に即興演奏をしていて感じるのは、瞬間にひらめく音、或はおもいがけず出会う音。それまで心の奥にひそんでいて見えなかったものが音になってはっきりと現れて来る過程は凄く面白い。又思わぬ自己発見もある。これが踊りという身体からのムーヴメントと一緒の組み合わせになると、あらたな想像力が生まれ、互いに触発される中で、更に新しい瞬間のエネルギーが生まれるように思う。音と踊りが合わさってさまざまな色彩や陰影を含んだ躍動感に溶け合い、それらの空間の中から暗黙のうちに即興の展開が大きく広がる事を今から心待ちしている。 高瀬アキ(ピアニスト) |
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当日の公演のようす Photo:阿羽根治 |
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主催: 愛知芸術文化センター企画事業実行委員会(愛知芸術文化センター、中日新聞社、東海テレビ放送) 企画・制作: 愛知県文化情報センター |
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