以下の催し物は終了しています


アート・アニメーション・フェスティバル2008」

アート・アニメーション・フェスティバル2008上映作品及び日程
関連イベント:イベントーク「シュヴァンクマイエル展
関連イベント:アートインパクト「アーティスト・トーク」第3回
関連イベント:あいち子ども芸術大学「アニメーション・ワークショップ」

アート・アニメーション・フェスティバル 2008
■会  期: この催物は終了しました
2008年8月26日(火)〜31日(日)
■会  場: アートスペースA
(愛知芸術文化センター12階、定員280名)
■入場無料

近年、アニメーションは現代の日本を代表する芸術ジャンルとして、社会的にも注目されていますが、その関心の中心はあくまで劇場用作品やTVアニメにあることは否めません。しかし、アニメーションの領域はこうした作品に留まるものではなく、その一方で商業ベースを離れた個人制作により、アーティスティックな志向性を持った作品も生み出され、現代美術や実験映画の領域との重なり合いも見せています。  愛知芸術文化センターでは、1992年の開館以来、劇映画とは対極の位置にある、実験映画やビデオ・アート作品を中心に取り上げ、純粋に映像とは何かを問い掛け、映像表現の可能性を追求してきました。こうした上映活動の流れの中で、これまでにもスーザン・ピットやヤン・レニッツァ、古川タクらの実験アニメーション作品を取り上げてきましたが、近年、映像機材のデジタル化などにともない、自主制作によるアニメーションの取り組みが高まりつつある状況を受け、昨年初めてアニメーションをメインに据えた「アート・アニメーション・フェスティバル」を開催し、多くの観客を集め、好評を得ることができました。
 この上映会は、その第2弾として、引き続き、現代アートの一領域としても興味深い、個人制作によるアート・アニメーション作品を特集形式で紹介するものです。昨年の「アート・アニメーション・フェスティバル」では未紹介に終わった1980年代の自主制作作品から、最新の動向を伝える作品までをラインナップし、プログラムを構成します。

■上映作品
 イベントーク「シュヴァンクマイエル展」と連動して、ヤン・シュヴァンクマイエル監督初の長編映画『アリス』(1987年)と、代表的な短編として『ジャバウォッキー』(1971年)『対話の可能性』(1982年)『男のゲーム』(1988年)『闇・光・闇』(1989年)の4本のプログラムを、日替わりで特別上映します。
 また昨年上映し好評だった、日本の自主制作アニメーションにも再び焦点を当てます。80年代に登場した代表的作家の一人である浅野優子の『五つの指の庭』(1988年)や『蟻の生活』(1994年)などの代表作を集めた特集や、昨年、日本における本格的なクレイ・アニメーション作品として話題となった、Qwi Film『KUROMAME the magic wand★』(2006年)と、その姉妹編となる短編シリーズ『KUROMAME HAPPY LAND』(2008年)より、傑作をセレクトしたプログラムや、ドローイング・アニメーションのプリミティブな魅力が楽しめる亀井隆広『コスモス』(2007年)、アニメーションとデジタル技術の融合が興味深い仲井陽『ブーゲンヴィル』(2007年)や加藤行宏『機械人間、11号。』(2007年)、等々を上映し、今日の状況を照らし出します。
 また、野生の力が都市に侵入する様をパワフルに描写したギルヘルム・マルコンデス『タイガー』(2006年、ブラジル)や、コンピューター・グラフィクスで異形の生物世界を創造したザ・ブラックハート・ギャング『ザ・テイル・オブ・ハウ』(2006年、南アフリカ)など、海外より4作品を紹介するのも、ファンの興味を引くでしょう。

浅野優子『蟻の生活』(1994年)
浅野優子『蟻の生活』(1994年)

山田園子『bridge』(2007)
山田園子『bridge』(2007)

仲井陽『ブーゲンヴィル』(2007年)
仲井陽『ブーゲンヴィル』(2007年)

亀井隆広『コスモス』(2007年)
亀井隆広『コスモス』(2007年)


イベントーク「シュヴァンクマイエル展」 関連事業 イベントーク「シュヴァンクマイエル展」
■会  期: この催物は終了しました
2008年8月26日(火)〜31日(日)
10:00〜18:00開場(29日(金)は20:00、最終日は17:00まで)
■会  場: アートスペースG(愛知芸術文化センター12階)
■主  催: 愛知芸術文化センター企画事業実行委員会
(愛知芸術文化センター、中日新聞社、東海テレビ放送)
■後  援: チェコセンター
■入場料: 500円(当日券のみ。会場受付にて発売)

「イベントーク」は、愛知芸術文化センターが開館した1992年以来、継続している企画で、身体を統一テーマに、様々な芸術ジャンルの先端的な状況を、横断的に切り取り紹介してきました。身体は、インターネットの進展などにより、ヴァーチャルな電子情報空間の重みがしだいに増してゆく状況において、いわばその対極にあるものとして位置づけられ、それゆえ、私たちが生きる現代社会を相対化し、考察する上で、極めて有効なキーワードであるといえるでしょう。
 チェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルは、粘土や人形、オブジェ、実写映像など、様々な要素を組み合わせ、コラージュし、融合する、独特かつ特異な手法のアニメーションで知られるアーティストです。彼が提示する、変形、融合し、時に崩壊する異形の身体像は、シュルレアリスムの論理を独自に追求した、現代社会にある歪みや抑圧を視覚化したものといえますが、同時にその独特なイメージの飛躍によって、観る者に諧謔やユーモアを感じさせ、奥行きの深い世界を実現しています。
 シュヴァンクマイエルは、近年、日本でも若者を中心に熱狂的な支持を集めていますが、一般に広く知られているのはアニメーション映画で、これは彼の表現の一側面にすぎません。彼自身、自分はシュルレアリストであって、アニメーションはそれを実現する手段の一つに過ぎない、と発言しているように、本来の姿は、様々な手法の作品を手掛ける、総合的なアーティストというべき存在です。この展覧会では、平面のコラージュ作品を中心に展示を行い、造形美術の仕事をまとまった形で紹介することで、その一端を紹介します。
■展示予定作品
 『不思議の国のアリス』原画(2006年) 21点
 『鏡の国のアリス』原画(2006年) 21点
 『人間椅子』原画(2007年) 17点

ヤン・シュヴァンクマイエル『闇・光・闇』(1989年)
ヤン・シュヴァンクマイエル『闇・光・闇』
(1989年) © Kratky Film Praha a.s.
配給:チェスキー・ケー

ヤン・シュヴァンクマイエル『アリス』(1988)
ヤン・シュヴァンクマイエル『アリス』
(1988年) 配給:ザジフィルムズ

シュヴァンクマイエル展示

『不思議の国のアリス』原画(2006年)

  『鏡の国のアリス』原画(2006年)

   『人間椅子』原画(2007年)


あいち子ども芸術大学「アニメーション・ワークショップ」 関連事業 アートインパクト「アーティスト・トーク」第3回
■開催日時: この催物は終了しました
2008年8月30日(土) 15:00〜
■会    場: アートスペースA(愛知芸術文化センター12階、定員280名)
■主   催: 愛知芸術文化センター
■企    画: 愛知県文化情報センター
■講    師: 布施英利(東京藝術大学准教授〈美術解剖学〉)
■入場無料 (事前の申し込みは不要です)
ユニークかつ特異な身体イメージを提示するヤン・シュヴァンクマイエルについて、気鋭の芸術学者・布施英利が語ります。

あいち子ども芸術大学「アニメーション・ワークショップ」 関連事業 あいち子ども芸術大学「アニメーション・ワークショップ」
アニメーションを見るのは楽しいけれど、自分で作るとなると、ちょっと難しそう・・・
という人も少なくないのでは?
この講座は、カラー粘土を使った初歩的な制作体験を通して、静止したモノがコマ撮りによって動き出すアニメーションのしくみを、感覚的に身に付けようというものです。絵を描くのは苦手という人も歓迎です。
この催物は終了しました
開催日:2008年8月23日(土) 13:00〜16:00
講師:小池照男(映像作家)
定員:25組50名
(小学生・中学生及びその保護者を対象。保護者1名同伴で2名1組)
参加費:無料
申込締切:平成20年8月13日(水)〈必着〉※この催物は申込を締め切りました。
申込方法:往復ハガキに、以下の事項を明記し、お申込ください。
@希望講座名
A保護者の住所・郵便番号、氏名、電話番号
B子どもの氏名(ふりがな)、学校名、学年
*応募者多数の場合は抽選となります。
申込先・問合せ先:〒461-8525名古屋市東区東桜1-13-2
愛知県文化情報センター「あいち子ども芸術大学アニメーション・ワークショップ」係

あいち子ども芸術大学のホームページはこちら→ http://aichi-kodomogeidai.com/p19-21.html#ank3


主  催: 愛知芸術文化センター
企  画: 愛知県文化情報センター
協力・作品提供: ザジフィルムズ、チェスキー・ケー、レンコーポレーション、浅野優子、ぴあフィルムフェスティバル事務局、太田裕美、加藤行宏、亀井隆広、木村承子、Qwi Film、仲井陽、プーリ(小澤友郷+有吉達宏)、松井ゆみほ、山田園子、V.T.R.(岡田昭憲+香川純平)、PLEIX、Autour de Minuit Productions、岡本珠希(カルトブランシュ)、名古屋シネマテーク、愛知県 産業労働部 新産業課


このページのTOPに戻る