1997年12月16日-18日 大ホール
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愛知芸術文化センターの開館以来、この地域におけるオペラファン層は徐々に
拡大されてきているようである。この「ハイビジョン・オペラシアター」は、
質の高い映像資料を臨場感ある環境で提供することによって、よりひろい観客層が
オペラを身近に楽しみ、理解を深めることができるようにと企画され今回で
5回目を数えることとなった。
600インチの大画面と高品位の画像・音響、鑑賞空間の臨場感に加え、上映前の解説など
オペラをわかりやすく鑑賞できる普及事業として、今回も好評を得ることができた。
また、上映プログラムは、これまで上映した人気作品も含めポピュラーな演目を
中心としたが、本年は特にシューベルト生誕200年を記念して、ウィーンで上演され、
ハイビジョン収録されたばかりの作品(『アルフォンゾとエストレルラ』97年5月、
アン・デア・ウィーン劇場)を加えることとした。
今後も、従来の企画意図をふまえつつ、定着した観客層の要望や期待に応え、
さらに新たな観客をも得ていくよう、工夫を加えながら、事業の充実をはかっていきたい。
(高橋綾子)
<上映作品>
- 『フィガロの結婚』(91年、アン・デア・ウィーン劇場)
- 『こうもり』(94年、NHKホール)
- 『魔笛』(91年、ザルツブルグ祝祭大劇場)
- 『仮面舞踏会』(90年、ザルツブルグ祝祭大劇場)
- 『アイーダ』(94年、コヴェント・ガーデン王立歌劇場)
- 『アルフォンゾとエストレルラ』(97年、アン・デア・ウィーン劇場)
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