1998年10月6日−8日 大ホール
愛知芸術文化センターでは、開館以来、オペラを身近に楽しむ機会を設け、
オペラへの理解とオペラファン層の拡大を図るための普及事業として、
「ハイビジョン・オペラシアター」を開催してきた。
世界最大級の600インチの大画面による高品位の画像と音響、さらにオペラハウスと
しての機能を備えた大ホールにおいて、その劇場空間の臨場感を楽しむことのできる
企画として、恒例6回目を数えることとなった。
今回の上映プログラムでは、一般に馴染みの深い人気作品とともに、実際の公演を
あまり観る機会のない秀逸な作品もおりまぜることを特色とした。
その結果、過去最高の応募状況(延べ10,319人の応募、『椿姫』では抽選を実施)を
得ることとなった。参加した様々な層の観客には、それぞれにオペラの豊かな魅力に
接する機会として満足してもらうことができ、普及事業としての成果を得ることができた。
(高橋綾子)
<上映作品>
- 『イーゴリ公』(97年8月、マリインスキー劇場)
- 『ドン・カルロス』(96年3月、シャトレ座)
- 『ドン・ジョヴァンニ』(90年5月、アン・デア・ウィーン劇場)
- 『ルスランとリュドミラ』(95年2月、マリインスキー劇場)
- 『椿姫』(92年3月、スカラ座)
- 『利口な女狐』(95年7月、シャトレ座)
<上映前のミニ・レクチャー>
講師: 都築 正道(中部大学教授)
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