パブリックアート データ・ぺ一ス
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平成2年度から取り組んでいる「パブリック・アート・データベース」の構築は、
全国の公園や街角などの公共空間に設置された野外彫刻を中心とする芸術作品を
対象としている。データベースは、作品の設置状況がわかる写真と、作品と作家の
情報からなっている。
平成10年度においては、コンピュター・システムの改善を行い、より見やすく、
検索しやすい画面と、情報管理に有効なシステムの整備を実施し、それに対応した
情報内容の更新に努めた。
90年代前半に、活況を呈したパブリック・アート設置事業は、今、ひとつの曲がり角に
立っている。これまで継続されてきた野外彫刻設置事業(彫刻のあるまちづくり)に
おいては、区切りや終息の時期を迎える自治体も少なくない。
あるいは都市の再開発に伴って推進された「パブリック・アート・プロジェクト」は、
あらためてその意義についての見直しが必要とされている。
今後の調査においては、パブリック・アートを検証的にとらえていくことによって、
調査の視点(「作品」「空間」「人間」三者の共生関係)を、より具体化することに
努めたい。このことが、90年代末の重要な課題と考える。
(高橋綾子)
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