「現代音楽家シリーズ」は、ジャンルを横断しコンセプトやスタイルに何らか
「越境」の思想を持ちながら活動を行っている音楽家を取り上げ、彼らの語る言葉を
通して、現代音楽の多様な様相を紹介する、講演会シリーズである。
第7回は、アメリカを代表する中堅の作曲家で、コンピュータ音楽の第一人者の1人、
カール・ストーンのレクチャー&デモンストレーション・パフォーマンスを開催した。
雨天にも関わらず、予想以上の観客が訪れた。観客層は名古屋芸術大学の学生など
比較的若い人が中心であった。コンピュータ音楽や現代音楽など音楽だけでなく、
コンピュータを用いた美術やデザインに関心のある人も多かった。
ストーンは、「コンピュータ音楽の軌跡」というテーマのもと、自分の音楽歴に
ついて学生の頃の活動を起点に講演を開始し、時間軸に沿いながら、コンピュータを
使った自分の作曲・演奏の特徴について、分かりやすく語った。
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