ガムラン・メッセージ

   ワークショップ 「ガムランのうねりにふれよう」
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1994年7月2日(土) 16:00  愛知県芸術劇場大リハーサル室
出演: スカル・サクラ
バリ島の巨大な竹筒打楽器「ジェゴグ」のミニ・コンサートと、参加者に演奏を 体験してもらうガムラン入門。演奏と指導を行ったのは、名古屋音楽大学の ガムラン・グループ、スカル・サクラ。

多種類の打楽器のリズムとメロディと音色が絡み合った、非常に複雑な旋律をもつ音楽、 ガムランも、楽器を叩けば音が鳴るという親しみやすいものだ。 ワークショップでは、音楽や楽器について簡単な説明を行った後、参加者に最も基本的な パターンを覚えてもらい、スカル・サクラのメンバーとともに合奏を行った。

予想をはるかに上回る180名もの参加者があったため、各人1回楽器を叩いただけで 時間切れとなったが、小学生からお年寄りまで全員が演奏を体験した。 自分の手で、パイプオルガンに匹敵するともいわれる低音の響きを作り出した点では、 参加者にとって非常に印象深い体験となった。
(藤井明子)



上映会「スエチャおじさん」
1994年7月2日(土) 13:30/18:00 アートスペースE・F
バリの舞踊家かつ農夫である、スエチャ氏の日常生活を淡々と記録したドキュメンタリー。 映画にストーリーはなく、10のエピソード(日々の踊り、闘鶏祭での踊り、田植え、 ブタをほふり料理する等)によって、彼の生活の断片がつづられている。 監督の鎌仲ひとみは、1988年から4年間、何の前ぶれもなく氏のもとを訪ね、 その時々の彼と彼の家族を撮影。それを125分にまとめた。

カメラが捉えたのは4年間の断片的な時間だが、作品にはカメラが回わっていない間も 永遠に続いている、ゆるやかな時間の流れと、純粋に生きることだけに注意を向けさせる 亜熱帯の気候と自然が映し取られていた。 入場者は本来ガムランを取り巻いている、日本とは全く異なるインドネシアの時間と 自然をつぶさに感じとった。
(藤井明子)

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