ダンス・ルネッサンス

 <ダンス講演会> <ダンス映像フェスティバル>
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<ダンス講演会>
1994年8月27日(土) 14:00  アートスペース E、F

講師: 市川 雅
<ダンス映像フェスティバル>
1994年10月30日(日) 14:00  アートスペースA

一連のダンス・シリーズ「ダンス・ルネッサンス」のテーマは 「からだの復活、人間の復活」。今なぜダンスがブームになっているのか、と考えたとき、 おのずと生まれたテーマがこのフレーズだった。

ダンスの復活は、我々のからだの復活であり、それは人間そのものの復活であるにちがいない。 そういう仮説を引っ提げて、今年度のダンス事業は、メインとなる3本の公演事業のほか、 ワークショップ、講演会、上映会と様々な視点からダンスを、そして「からだ」を 見つめてみようと多角的に企画を構成した。

このシリーズの幕開けとなった講演会では、「あの市川先生にお会いできるから」と、 多くの著書から名前だけを知っている多くの参加者が詰めかけ、ビデオを交えながらの ダンスの裏話しに笑いを挟みつつ、始終熱心に聞き入っていた。

「ダンスとは生き生きとした感情を喚起させるものであり、その気持ちを共有すれば、 9割はダンスを理解したことになる」という市川氏の心強い言葉に、「作品を理解したか、 しないか」で、普段は難しく語られがちなダンスであるが、多くの参加者がこれからは もっと気楽に接することができるようになるのではないかと思う。

また1O月には、これまで開催された愛知県文化情報センター自主事業のダンス公演を 撮影した記録映像の上映会を行った。これは公演を見逃してしまった人や、 もう一度観たい人に向けて行ったものである。自主事業の公演は、映像に記録され、 アートプラザで常時公開されているものの、スペースAで大型ビデオプロジェクターに よって写し出される映像の迫力は、また実際の公演とは違った魅力をみせてくれた。

このシリーズに継続的に参加していただいた多くの方々に接し、ダンスヘの、 そして人間のからだへの多大な関心を再認識したと共に、当センターの今後の活動への 大きなエネルギーになっていくと感じた。
(唐津絵理)

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