照明ワークショップ
  ライティング&パフォーマンス

    「劇場の入口=出会いの場」
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<照明ワークショップ>
1996年9月7日〜9日  愛知県芸術劇場大リハーサル室

講師: 小林優仁(舞台美術家)、佐藤壽晃(照明家)

<ライティング&パフォーマンス 「劇場の入口=出会いの場」>
1996年9月9日  フォーラム I

出演: エモーショナル・アワ、佐藤典子舞踊団、少年王者舘
    石丸だいこ、珠水、久保則男
構成・演出: 児玉道久、天野天街

プロジェクション・コーディネイト: 小林優仁、佐藤壽晃
照明・音響・美術・映像投影:  愛知県舞台設備管理事業協同組合
プロジェクトチーム

これは、フォーラムをはじめとする愛知芸術文化センターのオープンスペースでの さまざまな芸術の可能性を探る一環として行った催しである。 また、高度なテクニカルワークが舞台公演を支える今日の状況をふまえ、 舞台スタッフがワークショップを通じて技術を習得し、その技術を発揮しつつ アーティストと一緒になって一つの公演作品を創り出そうと取り組んだ。

公演に先駆けて開催された照明ワークショップの内容は、公演で投影する パニープロジェクター用原版を製作し、投影技術を学ぶことである。 参加者は講師の丁寧な指導の下で原版を作製した。愛知芸術文化センターと姉妹関係に あるヴィクトリアン・アーツ・センター(オーストラリア・メルボルン)からも、 照明技術者1名が参加し、交流を図った。このワークショップは愛知県文化振興事業団が 継続して行っている<舞台技術者セミナー>と連動した実践的ワークショップだった。

ライティング&パフォーマンス「劇場の入口=出会いの場」では、多種・多数の 照明機材や投影機材を用いて、高さ50mの半円形の吹き抜け空間であるフォーラムIに 光の空間を創り出した。吹き抜け空間下層部(2階)でのパフォーマンスに加え 、4階から10階までの上層部では壁面および遮光カーテン上の3方向にパニー プロジェクターが投影された。パフォーマンスは地元東海地方で活躍する劇団、 舞踊団、音楽グループが出演。光と融合しながら、前半はダンスを中心に ヒューマニックな世界を、後半は演劇を中心にノスタルジックな世界を創り出した。 客席は特に設けず、観客は館内を自由にライティング&パフォーマンスを楽しむ ことができた。
(藤井明子)


Photo : 南部辰雄

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