大木裕之 「HEAVEN-6-BOX」 (1995)
 第1回 「アートフィルム・フェスティバル」
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1996年11月1日〜7日 アートスペースA
後援: オーストラリア大使館、オーストラリア領事館
<主な提供先、上映プログラム>
イギリス: カンドゥーコ・ダンス・カンパニー提供 「アウトサイド・イン」
ニューヨーク: インク・タンク提供 「実験アニメーション特集」
オーストラリア: ヴィクトリアン・アーツ・センター提供 「パフォーマンス記録ビデオ特集」
韓国: ダンスマガジン<チュム>提供 「韓国コンテンポラリー・ダンス・ビデオ特集」
ドイツ: オーバーハウゼン国際短編映画祭提供 「第42回(1996年)映画祭受賞作品集」
日本 芦屋市立美術博物館提供 「TAKEHISA KOSUGI PREFORMANCE」
高知県立美術館提供 「HEAVEN-6-BOX」
愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品

愛知芸術文化センターでは、オリジナル映像作品として制作した「T-CITY」 (93、監督:勅使川原三郎)、「トワイライツ」(94、監督:天野天街)、「KAZUO OHNO」 (95、監督:ダニエル・シュミット)などの作品を海外の映画祭や企画上映会などに 出品してきた。 特に「トワイライツ」の第41回オーバーハウゼン国際短編映画祭(95、ドイツ)での グランプリ受賞は、様々な媒体を通じ報道され、話題となった。

この上映会は、こうした活動によって友好的な関係を結ぶに至った国内・外の施設・ 団体から、実験映画、ビデオアート等の映像作品、コンテンポラリー・ダンスや 実験的な音楽などパフォーマンスの記録映像を入手し、上映する企画である。 これは、映像による芸術情報の交換プログラムというべきものであり、国内・外の 芸術の最新情報を提供することによって、この地域における芸術的環境をより豊かに することを意図している。また、コラボレーション公演Art Arounad Projectなど自主制作の、 さらなる創作的な展開の契機となることも想定するものである。

上映プログラムは、かつてなくバラエティに富んだものとなった。 特にスーザン・ピットの「アスパラガス」(79)を含む実験アニメーションの特集や、 アレクサンドル・ソクーロフの「オリエンタル・エレジー<ロシアン・ヴァージョン>」 (96)など短編映画に対する観客の反応は良く、こうした日本ではまだ積極的に 紹介されていないジャンルの作品を上映する必要性を感じさせた。

様々な機関から出品された作品により構成された点で「アートフィルム・フェスティバル」 は、過去のテーマ上映会とは趣を異にして、映画祭的なスタイルに近い上映会であった。 観客からは継続的な開催を望む声を多く得ることができ、今後の様々な発展の可能性を 持った企画といえるだろう。
(越後谷卓司)
  ヤン・レニッツァ 「ラビリンス」 (1963)


  ジェニー・カイザー「赤い本」(1995)


  ティム・ウェップ「2月15日」(1995)

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