ミエ・コッカムポー&カンパニーK622「Color」
 コンテンポラリー・ダンス・シリーズ3

 I. 国内の振付家 「ボーダレス時代の個性たち:バレエ-舞踏」
 II. 海外の振付家 「越境する身体:日本との交差点」
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I. 国内の振付家
 「ボーダレス時代の個性たち:バレエ-舞踏」

 2000年1月28日(金)・29日(土)
 愛知県芸術劇場小ホール

伊藤キム+輝く未来
 「生きたまま死んでいるヒトは死んだまま生きているのか?」
大島早紀子+平山素子
 「死の舞踏」
笠井叡+笠井瑞丈
 「Ymir(イーミル)」
山崎広太+井神さゆり
 「Oblique line」

ダンス・ワークショップ
 2000年2月1日(火)- 3日(木) 大リハーサル室
 講 師: ミエ・コッカムポー、パル・フレナク

II. 海外の振付家
 「越境する身体: 日本との交差点」

 2000年2月5日(土)
 愛知県芸術劇場小ホール

<第1部>―――――――――
 「Color」
  振 付・出 演: ミエ・コッカムポー
  出 演: カンパニーK622
 「La source-泉-」
  振 付・出 演: パル・フレナク

<第2部>―――――――――
 ダンス・アフター・ダンス
  即興パフォーマンス
  ダブラ演奏: 吉見征樹

これまでコンテンポラリーダンス・シリーズでは、同時代に生きる人々の最も身近で 共感し得る芸術のひとつとしてコンテンポラリーダンス(同時代の、新しいダンス)を 紹介してきた。

今回は、まず「国内の振付家」で、愛知県出身のアーティストを中心に世界的に 活躍を続けている舞踊家による作品を上演した。
「海外の振付家」では、日本に 関係の深い振付家による作品を上演した後、出演ダンサー総出演による即興ダンスや、 観客にも参加してもらうダンス・アフター・ダンスなどを行い、観るだけでなく自らも ダンスを体験し、味わってもらえるような企画にした。

また、ワークショップでも、ダンスを体験することを目的にしたコースと、 コンテンポラリーダンスを学ぶ機会の少ない地元のダンサー向けのものなど、 個別に4コースを設け、できるだけ幅広いニーズに応じられるように構成した。

ダンス公演Iの「国内の振付家」では、 バレエ、モダンダンス、舞踏など、 基本となるスタイルは異なるものの、いずれもひとつのジャンルに固執することなく、 独自の表現を追求しているアーテイストたちによって、まったくタイプの異なった 4つの作品が上演された(そのうち2作品は新作)。
そのために、観客は様々種類のダンスを同時に体験することができ、身体表現の大きな 可能性を感じていたようだ。

伊藤キム

平山素子

山崎広太+井神さゆり

笠井叡+笠井瑞丈

ダンス・アフター・ダンス

また、ダンス公演IIの「海外の振付家」では、第1回世界バレエ&モダンダンス・ コンクールでグランプリを受賞したミエ・コッカムポーなど、海外の2人の振付家に よる作品を上演した。
後半、会場をワン・フロアーにして行った即興では、 パーカッションに合わせてダンサーが総出演で踊り、前半の作品とはまた違った アクティブで自由なコラボレーションを繰り広げた。続くダンス・アフター・ダンスは、 2人の振付家が観客のために短い振付を行い、みんなで踊るというものであったが、 主催者の心配に反して、ほとんどの観客が自然にダンスの輪に参加し、 会場はこれまでにない熱気に包まれていた。
(唐津絵理)

Photo : 南部辰雄

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