竹内道敬
 連続講座  邦楽再発見
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「特集公演:若手邦楽家の挑戦」に関連して開催した、邦楽(日本の伝統音楽)に ついての入門講座。公演出演者が用いる楽器を中心に、第1回は邦楽の特徴や面白さ についての概説、第2回は箏や三味線など"弾きもの"を、第3回は能管、篠笛など "吹きもの"を取り上げた。

講師は、第1回に放送大学客員教授の竹内道敬氏、第2回は国立文楽劇場企画制作課次長の 後藤静夫氏、第3回は大阪国際女子大学助教授の藤田隆則氏にお願いした。

3人の講師は、それぞれ邦楽の研究や邦楽公演の企画制作に携わって来た経験を活かし、 それぞれのテーマに沿って専門的な知識を非常に分かりやすく解説した。

竹内氏は専門が長唄ということもあり、三味線音楽を中心に、邦楽の様々な楽器の 成り立ちや音楽の特徴を、テープを使って演奏を聴かせながら解説した。 三味線に張る猫や犬の皮やバチが回覧され、参加者は実際に触ることで皮の手触りや バチの重さを体感することができた。

2日目の後藤氏は、1日目の竹内氏の解説を受け継ぐ形で、様々な弦楽器、とりわけ 太棹三味線とその音楽について、スライドで紹介しながら解説した。

3日目の藤田氏は、能管の実演を交え、稽古の際に重要な役割を果たしている 「唱歌(しょうが)」を参加者と一緒に唱えながら、能管の音楽のリズムや音色など 具体的に説明した。 連続3日講座のうち2日あるいは1日しか来れない人もいたが、邦楽を聴くための 手がかりは十分に得られた内容だった。
(藤井明子)

 
2000年2月22日(火)
講師: 竹内道敬
「概論:邦楽の疑問と楽しみ」

2000年2月23日(水)
講師: 後藤静夫
「"弾きもの"の特徴と面白さ
     −太棹三味線を中心に」

2000年2月24日(木)
講師: 藤田隆則
「"吹きもの"の特徴と面白さ
         −能管を中心に」

後藤静夫

藤田隆則

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