シャガールが書いた詩や自伝などを、独特の声、圧倒的な表現力で「生粋の役者」と高く評価される榊原忠美が、作曲・振付・演出家として、オランダで活躍した橋本知久による演奏とのセッションにより、美術館で朗読し、その豊潤で幻想的な世界に誘います。
愛知県美術館「シャガール展」ページ
榊原忠美(さかきばら ただよし/朗読)
1980年、名古屋を拠点とする劇団クセックACTの結成に参加。俳優として劇団活動の傍ら、新たな表現方法を求めて、朗読と音楽を交えたコラボレーションも行っている。劇団活動として『イエルマ』(作:ガルシア・ロルカ)、『ドン・キホーテ』(作:ミゲル・デ・セルバンテス)、『ロマンス・愛と死-オルメドの騎士-』等。ソロ活動として『砂の本』(原作:ホルヘ・ルイス・ボルヘス)、『返されなかった青春』(原作:ジョバンニ・パピーニ)、『沈黙の朗読』、『初恋』(原作:水城雄)、『袈裟と盛遠』、『薮の中』、『奉教人の死』(原作:芥川龍之介)、『外科室』(原作:泉鏡花)など。なお、朗読『木を植えた人』(原作:ジャン・ジオノ)は、99年〜2013年の15年間で、ステージ数333回に達している。
劇団クセックACT公式ページ
橋本知久 (はしもと ともひさ/演奏)
作曲・振付・演出を統合する「時間芸術家」という肩書を掲げて活動を展開。音楽、舞台、映像、展示、まちづくりなど広い意味でのコミュニケーションのデザインを通して、さまざまな領域で“響きあう時間”をつくり出すことを目指している。 作品は日本、オランダをはじめ、アメリカやヨーロッパ各地で上演、演奏、放送されている。コラボレーションに対する感性にアーティストからの信頼も厚く、近年演劇やダンスなど舞台音楽の作曲・演奏も増えている。愛知県文化振興事業団プロデュース『どこか行く舟』では作曲・演奏を担当した。あいちトリエンナーレ2013では現代舞踊協会中部支部主催『空間飛行』で音楽担当、フェスティバルFUKUSHIMA!に出演など。 オランダで作曲とダンスを学び2012年に帰国。アトリエ・ラーノを設立し、国内各地で活動している。愛知県立芸術大学非常勤講師。名古屋市出身。 アトリエ・ラーノ公式ページ