第3回ブラッシュアッププログラム レポート3

2008/9/22(月)18:00-21:00 第2回プレゼンテーション

会場:愛知県芸術劇場小ホール

第2回プレゼンテーションは、10月6日の本番と同じ会場。
入選4企画のアーティストたちは、前回のプレゼンテーションを通して、選考委員を中心とした参加者の質疑・アドバイスを受けた。自分自身のアイディアが分解され再構築されてパフォーマンスが現前に現れる。いよいよ、各々の作品の完成に向けて「作品のブラッシュアップ」も佳境に入ってゆく。


*入選者によるプレゼンテーション

企画案にたいして様々な角度から、課題の提示や提案がなされた。各アーティストはそれをどのように解釈し、次のプレゼンテーションまで活かせるのか、注目が集まる。

1. 中上淳二「lightimagefourdance」

「なぜそのオブジェクトなのか。」このパフォーマンスは、構成として「加える」のではなく「絞る」方向でよい解答を導き出せるように感じられた。作品としてのまとまりや随所に魅力的で面白いシーン展開が多々あり、期待が持てる。課題としてはパフォーマーの存在感と関連性が挙げられた。

 

2. 00「I was thrown back to reality by the knock(仮題)」

パフォーマンスの中に出演している「指揮者」がポイントとして挙げられ、指揮者としての「技術」という側面ではなく、パフォーマンスの中にどの様に取り込んでゆくのかが課題となった。
 意図するハプニングと仕込まれたハプニングによるリアリティーのありかが違ってくることを指摘され、企画案の根幹が揺れる。しかし「面白い体験」を作り出せる可能性を秘めている。

3. 鈴木悦久「自動演奏ピアノとピアニストのための組曲」

本来この作品は「ゲーム」だということが、理解されるのかされないのかというジレンマに陥っていた時期もあったが、コンピューターと人間のインタラクションが成立していることがわかればよいのではないだろうか。音楽的過ぎるのかもしれないが、とても完成されている。本番に向けての発展に期待がかかる。。

 

4. 徳久ウィリアム「VOIZ」

圧倒的なヴォイスのテクニック。それをどの様にパフォーマンス作品として見せるのかが仮題。暗転した真っ暗闇の小ホールが、独特の発声法から出る声で混乱に陥れる。キャットウォークやスタッフにも参加をさせる方法でのパフォーマンスは見逃せない。


N.S