第6回道場

2012/6/1(金)~7/10(火) 作品企画案募集


2012/7/30(月) 書類選考結果の発表

<入選>

◆memu【ミーム】(代表 山田悠登)「memu op.02」

 

プロフィール

2011年結成、名古屋を拠点に「音とテクノロジー」を中心にした制作活動を行っているグループ。音の新たな表現方法の中にテクノロジーを積極的に取り入れる事で、人とテクノロジーがどう向き合うべきかを表現していきたいと考えている。
現在のメンバーは、山田悠登、堀諭史、磯村輝昭、美藤 輝樹、近藤一輝、伊藤菜津実、高橋大介、日栄一雅。


作品概要

DNAという不連続な記号が連続性をもつ生命を創り出しているのと同じく、人間は個として独立しながらも、社会システムという連続的なつながりを創り出している。この作品では、テクノロジーと音楽を使って、人間の個と個を繋ぐ見えないシステムを表現する。



◆メガネ「SOUND OF ENERGY」

 

プロフィール

ポールダンサー/特殊衣装デザイナー。性の対象となり得るポールダンスというジャンルにおいて、メガネという芸名、自作の異色なコスチューム…個人の情報を極力排除したその姿で、観る者の妄想を掻き立て、イマジネーションと身体を結びつけるアグレッシブかつセクシーなパフォーマンスを行う。また、発電ポールマシーンを考案し、ダンスでエネルギーを作るなど、一線を画す表現方法でポールダンスを発表。


作品概要

ポールダンスをすることによって発電し、アンプやラジカセ、LEDライト等を稼働させ、音と照明を操る。また発電機のノイズをマイクで拾い、自らの身体から発生させたエネルギーを音響に変換する、身体=エネルギー=音のパフォーマンス。



◆WARABI-696【ワラビ696】(代表 加藤良将)「WARABI-696」

 

プロフィール

光音ハードウェア着ぐるみユニット。光ファイバーを使用し、高速回転させることで立体的な造形物を作成する作品など、身体感覚とデジタル技術の融合を表現するメディア・アーティストの加藤良将と、ワラビモチを絡めて様々なことを行うワラビモチ・アーティストのフィリップにより結成。


作品概要

着ぐるみを着たパフォーマーが客席に設置したデバイスを使って、身体で音をコントロールする楽しいパフォーマンス。



◆Hyslom【ヒスロム】「Big one -パイプ- / Documentation of Hysteresis」

 

プロフィール

2009年からHyslom/ヒスロム(加藤至、星野文紀、吉田祐)は山から都市に移り変わる場所を定期的に探険している。この場所の変化を自分たちが身体で実感する事を一番重点に置き、その日時々の遊びや物語りの撮影を行う。ここでの記録資料を作るにあたり、出会った人々を演じる事や日記、スケッチの作成。立体物の制作やパフォーマンスなど様々な方法を試みている。


作品概要

長さ4.8m、直径1.5mの円柱に無数のバネを付けたオリジナルの巨大楽器の中に、入ったり立ち上げたり、身体全力で操作するパフォーマンス。


<全体講評>

 音(楽)と、ダンスやデヴァイスとのシンクロナイズを試みるものを含め、さまざまなインターフェイスや発音体を使って音を生じさせるシステムを用いた作品案が多かった。作品のなかでサウンドとパフォーマンスが等価であることを期待し、選考した。
 この道場プロジェクトでは、力のある若手アーティストを応援し、作品を磨き上げることを重要視しており、毎回、完成度と発展性のどちらを重視して選考するかが議論となるが、今回は特にこの点で選考に困難を極めた。議論の結果、作品の完成度よりも、課せられた2回のプレゼンテーションの中で、どれだけブラッシュアップし発展できる可能性があるか、という点を重視して、入選者を選考した。

2012/8/25(土) 17:00~ プレゼンテーション1(会場:parlwr(パルル)

作品案の一部のミニ・ライブ&批評・討論会【入場無料】

2012/9/12(水) 18:30~ プレゼンテーション2(会場:小ホール

公演会場となる小ホールでのテスト上演&批評・討論会【入場無料】


※公開プレゼンテーションは、書類選考から本公演までの間に作品内容をさらに磨き上げて行くため、入選者に作品プレゼンテーションをしてもらい、選考委員からのアドバイスやディスカッションを公開で行う場です。

2012/10/6(土)15:00~20:00 本公演&公開審査会、表彰(会場:小ホール

本公演で上演されるのは、書類選考で入選となった企画で、ブラッシュアップのプロセスを通して練り上げられた作品です。
公演終了後には、選考委員による『優秀賞』の公開審査、観客の投票で選ぶ『オーディエンス賞』の発表、授賞式を行います。
【入場料 500円(当日券のみ)】

<優秀賞>

  Hyslom 「Big one -パイプ- / Documentation of Hysteresis」

<オーディエンス賞>

  メガネ 「SOUND OF ENERGY」

第6回選考委員

桜井圭介(音楽家、ダンス批評。吾妻橋ダンスクロッシング・オーガナイザー)

畠中実(NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]主任学芸員)

山本裕之(作曲家、愛知県芸術大学音楽学部准教授)

藤井明子(愛知芸術文化センター愛知県文化情報センター主任学芸員)


後援:日本電子音楽協会
助成:公益財団法人アサヒビール芸術文化財団
   平成24年度文化庁優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業