自主事業:

ニンフェアール 第19回公演
リゲティへのオマージュ
究極のDuo:トランペットとチェロ

ジェルジ・リゲティ(1923〜2006)の生誕100年を記念して、ニンフェアール第19回公演では、現代音楽のスペシャリストとして活躍するトランペットの曽我部清典と、愛知県を拠点に活躍中のチェリスト、野村友紀をお迎えします。リゲテイの作品、リゲテイの弟子で国際的に活躍するたかの舞俐、古川聖の作品、愛知県在住の3名の作曲家:伊藤美由紀、後藤成美、水野みか子によるリゲテイへのオマージュ作品を含んだリゲテイに関連する作品をお届けします。トランペットとチェロというユニークな楽器編成で個性的で魅力的な作品に挑戦します。ニンフェアール公演では始めて取り上げる金管楽器。生演奏でしか体験できない繊細な音響を是非とも会場でお楽しみ下さい!

ニンフェアール について
2005年愛知県で開催された国際芸術音楽祭に参加を機に作曲家の伊藤美由紀により結成されたプロジェクト。愛知県にゆかりのある作曲家、演奏家を国内外から招聘し、テクノロジーを利用したり、映像作家とのコラボレーション、文学をテーマとしたコンサートなど個性的なアイデアで精力的に企画を行う。2014年第10回公演『東洋と西洋の絃』にて、チャレンジ精神に満ちた企画で且つ公演成果の水準の高い優れた公演に贈られる第14回佐治敬三賞を受賞。

当日券のお知らせ(2023/11/23)
18:15より 中リハーサル室入口にて販売いたします。

概要

公演日時

2023年11月24日(金)18:45開演

※ 開場は開演の30分前

*名古屋市民芸術祭2023参加
*サントリー芸術財団佐治敬三賞 推薦コンサート

会 場 愛知県芸術劇場 中リハーサル室
出演者

トランペット:曽我部 清典
チェロ:野村 友紀

曲 目

リゲテイ《無伴奏チェロソナタ》
リゲテイ《マカーブルの秘密》(トランペットとチェロ版)オペラ「ル・グラン・マカーブル」より

伊藤 美由紀《見えないものとの対話》世界初演(トランペットとチェロ)

後藤 成美《新曲》世界初演(チェロ)

たかの 舞俐《遠くから》世界初演(トランペットとチェロ)

古川 聖《Small Fish》(トランペット・電子音響・映像)

水野 みか子《エクテラ、空》世界初演(トランペット)

主催・お問合せ

ニンフェアール TEL:090-5621-3697
愛知県芸術劇場 TEL:052-211-7552(10:00~18:00)

助 成 公益財団法人野村財団
後 援 日仏現代音楽協会

チケット情報

チケット料金

全席自由 一般 3,000円 学生 2,000円
(当日 各500円増)

※ 学生料金は公演日に25歳以下対象(要証明書)。
※ 未就学児のご入場はお断りする場合があります。

チケット取扱

■ニンフェアール:nympheart@yahoo.co.jp  090-5621-3697

■愛知県芸術劇場 オンラインチケットサービス2023年9月15日(金)より一般発売チケット予約・購入

愛知県芸術劇場メンバーズへの登録が必要です。詳細はこちら

■愛知芸術文化センタープレイガイド(地下2階)

TEL 052-972-0430

平日10:00-19:00 土日祝休10:00-18:00 (月曜定休/祝休日の場合、翌平日、年末年始休 ※11月28日(火)は臨時休業)

※購入方法によりチケット代金のほかに手数料が必要になる場合があります。

プロフィール

曽我部 清典(トランペット)

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1952年愛媛県生まれ。東京藝術大学音楽学部器楽科卒。卒業後、上野の森ブラスに加入、コンサートマスターを務め、現在に至る。一方、学生時代より、作曲家近藤譲率いる現代音楽アンサンブル『ムジカプラクティカ』に参加、国内外の新作初演に数多く携わる。現在も、現代音楽のスペシャリストとして、多くの作曲家から作品を贈られている。ALMレーベルより4枚のソロCDをリリース。特に共演者が一人も居ない『透明な孤独』は、レコード芸術・音楽芸術などで特選盤の評価を受けた。2001年より度々ヨーロッパ主要都市(パリ・ロンドン・ベルリン・ハンブルク・ローマ・カイロ・テルアヴィヴなど)でソロリサイタルを行う。近年はデュオ・トリオに傾倒しており、山田岳(ギター )會田瑞樹(ヴィブラフォン/マリンバ )塚谷水無子(オルガン)大田智美(アコーディオン)とのデュオリサイタル進行中。トリオには、双子座三重奏団(トランペット・バリトン・ピアノ)・トリオゼフュロス(トランペット・ソプラノ・オルガン)・ブラストリオグルーヴ(金管三重奏団)・トランペットトリオウエポン(トランペット三重奏団)がある。全音楽譜出版社よりアーバン金管教則本全3巻を編著、『トランペット未来塾』と名付けた合宿形式の講習会を日本全国で開催するなど、教育活動にも積極的に取り組んでいる。また、野口体操同好会『のの会』を主宰、藝大時代の恩師野口三千三氏の身体感覚に基づいた演奏法を実践するとともに、教育活動にも取り入れている。他に、ブラスエクストリームトウキョウ(金管五重奏団)・コンテンポラリーα(現代アンサンブル)メンバー。洗足学園音楽大学・茨城大学教育学部非常勤講師歴任、日本トランペット協会常任理事。曽我部ミュージックパブリッシング代表。https://sokabemusic.com/ja

野村 友紀(チェロ)

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京都市立芸術大学音楽学部を経て2005年渡独、州立カールスルーエ音楽大学に入学。ディプロム取得後、室内楽ソリストコースに進学、最高点にて国家演奏家資格を取得。在学中、学校推薦によりDAAD、ユーディ・メニューイン財団より奨学金を受ける。第1回名古屋国際音楽コンクール弦楽部門第2位入賞。名古屋しらかわホールにて読売新人演奏会出演、第2回マックス・レーガー国際室内楽コンクール(ドイツ)特別賞受賞。2009年第147回日演連推薦新人演奏会に出演、名古屋フィルハーモニー交響楽団と共演。在独中は、ドイツ各地でコンサート活動をする他、韓国、日本でも演奏会に出演。また、州立カールスルーエ歌劇場、国立マンハイム歌劇場オーケストラに在籍。2013年に帰国後はソリストとして、また室内楽、オーケストラ奏者として活動。これまでにチェロを吉田顯、河野文昭、雨田一考、上村昇、マーティン・オスタータークの各氏に、室内楽を岸邉百百雄、M・ウーデ、F・ゾルター、J・W・ヤーンの各氏、またフォーレカルテットに師事。現在、愛知県立芸術大学音楽学部、名古屋市立菊里高等学校音楽科及び椙山女学園大学教育学部非常勤講師として後進の指導にあたる。音楽クラコ座、カルテットSAY、カルテットLOQUIメンバー。

伊藤 美由紀 (作曲)

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愛知県立芸術大学、マンハッタン音楽院修士課程修了後、コロンビア大学(ニューヨーク)で作曲をトリスタン・ミュライユに師事、博士号を取得。文化庁芸術家在外研修員としてIRCAM(フランス国立音響音楽研究所)にて研鑽を積む。ミュージック・フロム・ジャパン(ニューヨーク)、アタック・シアター(ピッツバーグ)、愛知芸術文化センター、Sinus Ton(ドイツ)、大矢素子、加藤訓子、等からの作品委嘱ほか、名古屋文化振興賞、日本交楽団振興財団作曲賞入選、フランコ・エヴァンジェリスティ国際コンクール(イタリア)優勝などを含み、カーネギーホール、レゾナンス・フェスティヴァル(パリ)、ISCM (香港、エストニア)、ICMC(マイアミ)、SMC(ギリシャ、スペイン)、Re:New(デンマーク)、Visiones Sonoras(メキシコ)、Foro国際現代音楽祭(メキシコ)、アジア音楽祭など国内外で作品の発表を続けている。また、ニンフェアール、JUMP(日米:新しい音楽の展望)の代表として自主企画公演を定期的に展開。ニンフェアール第10回公演は第14回佐治敬三賞受賞。『時の砂』がALCD80から、『もうひとつの声』が2020年トーンフォレスト・レコードからリリース。執筆活動として『音楽現代』に特集記事や公演批評を寄稿。2019年カワイサウンド技術音楽振興財団研究助成による研究テーマは『二十五絃箏の可能性』。今まで名古屋芸術大学、千葉商科大学、愛知県立芸術大学大学院、愛知県立大学、四川音楽学院(中国)などで後進の指導にあたっている。

後藤 成美(作曲)

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1996年岐阜県生まれ、愛知県出身。手工芸品のような質感を際立たせる音の追求と、トレモロに関心がある。パフォーマンスによる表現もときどき行う。音楽グループ『プフィフパフ』を結成し、幅広く新しい音楽を取り上げるコンサートを行う。アートグループ『波線』では、複合芸術表現分野でインスタレーションや映像を用いた音楽作品を手がける。愛知県立芸術大学音楽学部作曲専攻作曲コース卒業、桑原賞を受賞。同大学大学院音楽研究科博士前期課程作曲領域修了。作曲を山本裕之、小井洋明、Gian Paolo Luppi、Juha T. Koskinen、電子オルガンを稲垣智保、名和由美子の各氏に師事。公益財団法人青山音楽財団平成30年度奨学生。一宮市アウトリーチ事業団体「みぢかむじか」参加アーティスト。

たかの 舞俐 (作曲)

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桐朋学園大学作曲科卒業後、国立フライブルク音楽大学大学院にてブライアン・ファーニホウ教授に、ハンブルク音楽大学大学院でジェルジ・リゲティ教授に作曲を師事、修士修了。日本音楽コンクール、入野賞、シュトゥットガルト州作曲賞など数々の賞を受賞。師リゲティとの出合いにより、独自のオリジナリティを備えた作風を発展させ確立。ハンブルク州文化庁、在日アメリカ大使館、神奈川文化財団などから作品の委嘱を受け、作品はミュージック・フロム・ジャパン・フェスティバルなど国内外で演奏されている。文化庁特別派遣研修員としてノースウェスタン大学(アメリカ)に客員作曲家として滞在。2002年にファースト作品集「Women’s Paradise」を、2012年1月にセカンド作品集「LigAlien」をスウェーデンのBIS社よりリリース。後者はアメリカCD雑誌「Fanfare」で評論家Peter Burwasser氏により、その年のベスト5に選ばれ、2018年にはBBC Radio3で同CD収録の「Flute concerto」が放送された。2022年にはサード作品集「In a Different Way」を日本のフォンテック社からリリース。今までにルーズヴェルト大学、ニューヨーク大学、ロベルト・シューマン音楽大学デュッセルドルフ、マンハイム音楽大学に招聘され、特別講義を行う。元フェリス女学院大学准教授。現在、桐朋学園芸術短期大学、文教大学講師。

水野 みか子(作曲)

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作曲家と音楽学の分野で活動。作品は、Bourges電子音響音楽祭、ランスAvantgarde(フランス)、GEDOK(ドイツ)、Venice国際音楽祭、 Alba国際音楽祭(イタリア)、Ars Poetica(モルドヴァ)、Musicacoustica(中国)、衛武営国立芸術センター開館記念演奏会(台湾)、セントラル愛知交響楽団定演、オーケストラ・プロジェクト2020等で上演されている。ISCM2001/2010、国際コンピュータ音楽会議ICMC2017/2018/2019/2022、国際音楽新インターフェイス協会NIME2021、ニューヨーク電子音楽祭2019/2022等入選・入賞多数。近作に、管弦楽のための「ミルフォード・ポンド」、「parva naturalia」、三重奏曲「かぶきじゃないかぶき」(cl/vc/pf)、笙とチェロのための「紺碧水の向こうがわ」、異なる時空間に存在する2台ピアノのための「diastema」、8chオーディオ作品「風の譜」などがある。日本電子音楽協会会長、国際コンピュータ協会理事、 Meta -Xenakis科学芸術委員、名古屋市立大学教授。