自主事業:
愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama×メニコン シアター Aoi
パフォーミングアーツ・セレクション2025
Festival Edition
10月30日-11月2日に、フェスティバル形式で複数会場にて一挙上演!
愛知県芸術劇場芸術監督/Dance Base Yokohama(DaBY)アーティスティックディレクター唐津絵理によるディレクションのもと、Dance Base Yokohamaと共同製作で創作した作品群を、当劇場とメニコン シアターAoiで上演します。
この秋開催の国際芸術祭「あいち2025」の期間にあわせて、フェスティバル形式で上演されることによって、各会場を周遊して全プログラムを鑑賞いただだけます。
公演タイトル及び日時等の決定のお知らせ(2025/7/31):
詳細は以下の「概要」よりご覧ください。
概要
期 間 |
2025年10月30日(木)~11月2日(日) |
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会 場 |
愛知県芸術劇場 小ホール、大リハーサル室、 |
プログラム |
日時:10月30日(木)15:15
20:00 場所:愛知県芸術劇場 大リハーサル室 三東瑠璃『満ちる』 ©️Naoshi Hatori 身体の根源的な動きと感情の繊細な表現を探求し続け、数々の作品を発表してきた振付家・三東瑠璃。2025年4月に愛知県芸術劇場ダンスアーティストに就任して以来、初めて創作する作品『満ちる』を発表する。現在を生きる身体と感覚にフォーカスした本作は、観る人の呼吸や身体に静かに寄り添い、ただ「在る」ことの豊かさを提示する。ピアノの原型とされるクラヴィコードの繊細な音色を奏でる内田輝の生演奏のもと、4名のダンサーが見えない風、匂い、肌に触れる感覚等を大切にしながら、見えないものを見ようとする試みを行う。 演出・振付:三東瑠璃 ★Aプログラム★
日時:10月31日(金)19:00
11月1日(土)15:00 場所:愛知県芸術劇場 小ホール 阿目虎南『R/evolution(s)』 2025年7月 ワークインプログレスより 美術大学で彫刻を学び、舞踏カンパニー大駱駝艦で長年経験を積んだ阿目は、現象学、彫刻的視座に基づく独自の舞踏メソッド「Multi Layered Body」を用いて、「現代における身体感覚の再解釈」をテーマに創作に取り組む。本作では、「Revolution」が持つ、「公転」「変革」という二重の意味を出発点に創作を開始。身体の即物性に着目し、「公転」という事象から「永続性と断絶」「入れ替わり」「移動」「変容」を身体に投影し、研ぎ澄まされたソリッドな動きを生み出していく。舞踏以外の多様な背景を持つダンサーと協働し、舞踏の新たに芽吹く可能性を提示する。 演出・振付・美術:阿目虎南 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク photo by bozzo/写真提供:城崎国際アートセンター(豊岡市) 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクは、舞台芸術のあらゆる価値を探究し、身体のための新しい動きのメカニズム〈フィジカル・カタルシス〉を発展させてきた二人組の舞台作家である。本作は、そのメカニズムから立ち上がる実践をダンス作品として確立しようとするシリーズの第3番にあたる。今回の創作では、志賀直哉の小説「城の崎にて」を原案とし、城崎国際アートセンターでの滞在を通じてリサーチとクリエイションに取り組んだ。小説の内容や執筆の背景、作家が経験を創作に転化した行為の文脈を参照しつつ、現代を生きる私たちにとっての「表現」の姿を探求する。 原案:志賀直哉「城の崎にて」(1917年) 日時:11月1日(土)12:00
2日(日)12:00 場所:愛知県芸術劇場 中リハーサル室 ※終演後にはプレイタイムを予定。 柿崎麻莉子『hopee』 2025年3月 キックオフショーイングより 『hopee』は身体の面白さを軸にした、ポップでスタイリッシュな作品。これまでのバットシェバ・アンサンブルやシャローン・エイヤールのL-E-Vダンスカンパニーでの経験を活かして国内外で幅広い活動を行ってきた柿崎が、今回は子供も大人も誰もが気兼ねなく、安心して楽しめる鑑賞環境をめざして創作する。おもちゃ箱をひっくり返したような時間の中で、当たり前だと思っていた自分の体や、生きていることそのものの不思議に触れられるように取り組んでいる。 演出・振付・出演:柿崎麻莉子 ★Bプログラム★
日時:11月 1日(土)18:30
2日(日)14:00 場所:メニコン シアターAoi 岩渕貞太『大いなる午後:the soft machine xxx』 2023年 [ALIEN MIRROR BALLISM] より©Hideto Maezawa 「この身体は、現代のテクノロジーにはまだ再現しきれない、豊かで精密な機構を備えたsoft machineなのではないか」という発想からリサーチを開始。香港出身の哲学者、ユク・ホイが提唱する概念「宇宙技芸」を援用しながら、「舞踏」「武術」「古代の遺物」「古今東西の美術」などを紐解き、技術を単なる道具ではなく、その文化における「世界との関わり方そのもの」とし、世界を覆う単一のテクノロジー観から「技術の多様性」を見出す。複数の技術や感覚が混線するこの身体(局所・極所!)から生まれる「soft machine」たちのダンスを創作する。 演出・振付・出演:岩渕貞太 高橋萌登『仄仄(ほのぼの)』 2024年「巳己巳己」より©Sugawara Kota ヒップホップとクラシックバレエを融合したスタイルを探究し、昨年主宰するダンスカンパニーMWMWとしてアメリカ二都市で初の海外ツアーを行った高橋萌登。今作は、日本の怪談に着想を得て、一から高橋が執筆した詩的物語を軸として、言葉を超えた身体表現を通じて構成したダンス作品。空間は刻々と姿を変え、時間と間は独自の呼吸で流れていく。誰かと共にした記憶、交えたかもしれない瞬間。目や耳を逸らさず、それに触れてみること。ざわり。近づく気配に、自分の感覚がどこまでひらくのかを試される。あわいに立ち現れるものたちとの、ささやかな交感のための怪談を描き出す。 演出・振付・出演・音楽:高橋萌登 |
助 成 | ![]() *クリエイター・アーティスト等育成事業: 阿目虎南『R/evolution(s)』、小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク『ダンス作品第3番:志賀直哉「城の崎にて」』、柿崎麻莉子『hopee』、岩渕貞太『大いなる午後:the soft machine xxx』、 高橋萌登『仄仄』 *文化施設高付加価値化支援事業: 三東瑠璃『満ちる』 |
共 催 |
公益財団法人メニコン芸術文化記念財団 |
主催・企画制作・共同製作 |
Dance Base Yokohama[一般財団法人セガサミー文化芸術財団]、愛知県芸術劇場[公益財団法人愛知県文化振興事業団] |
お問合せ |
Dance Base Yokohama |
スタッフ・キャスト
スタッフ |
アーティスティックディレクター・企画プロデュース:唐津絵理(愛知県芸術劇場/Dance Base Yokohama) [愛知県芸術劇場] 大リハーサル室 中リハーサル室 [メニコン シアター Aoi] |
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チケット情報
チケット料金 |
全席自由(整理番号付) ◼️三東瑠璃『満ちる』 ※U25は公演日に25歳以下対象(要証明書)。 |
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チケット取扱 |
発売 2025年9月12日(金)10:00〜 【全公演取り扱い】 【メニコン シアターAoi 公演のみ取り扱い】 ※ やむを得ない事情により、内容・出演者等が変更になる場合があります。 |
鑑賞サポート
託児サービス (要予約) |
【愛知県劇術劇場】 対象:満1歳以上の未就学児 【メニコン シアターAoi】 事業者:チャイルドケアサービス ぴよぴよ |
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鑑賞サポート |
視覚に障がいのあるお客さまへの鑑賞サポート 申込締切:各公演の1週間前 ※ご希望の方は下記問合せ先までご連絡ください。 【愛知県劇術劇場】 |
プロフィール
阿目虎南/Conan Amok
©Mai Taniguchi
<振付家・ダンサー>
DaBYレジデントアーティスト。振付家・ダンサー。燦然CAMP主宰。A5yl/燦然光芒芸術監督。2010年、武蔵野美術大学彫刻学科卒業。大駱駝艦に所属(2008-1019)、麿赤兒に師事。ソリッドかつ緻密な身体性、メタ的でありながら熱狂を伴うダンス作品を制作。現象学・彫刻的視座に基づく舞踏技術「Multi layered body」を研究実践し、国内外でWSや公演を行う。また、舞台・ドラマ・映画・PV・CM等多数出演。Butoh Lab Camp講師(2023)武蔵野美大特別講師(2023)などを務める。
岩渕貞太/Teita Iwabuchi
©野村佐紀子
<振付家・ダンサー>
DaBYレジデントアーティスト。玉川大学で演劇を専攻、平行して、日本舞踊と舞踏も学ぶ。2007年より15年まで、故・室伏鴻の舞踏公演に出演、今日に及ぶ深い影響を受ける。05年より、「身体の構造」「空間や音楽と身体の相互作用」に着目した作品を創りはじめる。10年から、大谷能生や蓮沼執太などの音楽家と共に、身体と音楽の関係性をめぐる共同作業に取り組む。12年、横浜ダンスコレクションEX2012にて、『Hetero』(共同振付:関かおり)が若手振付家のための在日フランス大使館賞受賞、フランス国立現代舞踊センター(CNDC)に滞在。自身のメソッドとして、舞踏や武術、老子などから触発された表現方法論「恍惚身体論」を開発。桜美林大学で非常勤講師を務める。LE SSERAFIMが好き。
小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク/Ayaka Ono Akira Nakazawa Spacenotblank
©Dan Bellman
<舞台作家・振付家>
DaBYレジデントアーティスト。二人組の舞台作家・小野彩加と中澤陽が舞台芸術作品の創作を行なうコレクティブとして2012年に設立。舞台芸術の既成概念と、独自に研究開発する新しいメカニズムを統合して用いることで、現代における舞台芸術の在り方を探究し、多様な価値創造を試み続けている。固有の環境と関係から生じるコミュニケーションを創造の根源として、クリエイションメンバーとの継続的な協働と、異なるアーティストとのコラボレーションのどちらにも積極的に取り組んでいる。
柿崎麻莉子/Mariko Kakizaki
©Yurie Nagashima
<振付家・ダンサー>
DaBYレジデントアーティスト。香川県出身、元新体操選手。Batsheva Ensemble Dance Company(2012-2014)に所属後、L-E-V Sharon Eyal|Gai Behar(2015-2021)に所属し、世界各国で公演・WS指導を行う。2011年韓国国際ダンスフェスティバル金賞、2013年度香川県文化芸術新人賞、2014年Israel Jerusalem Dance Week Competition、2020年日本ダンスフォーラム賞、2021年日本ダンスフォーラム賞、など受賞。2021年カルチャーセンター「beq」を熊本にOPENし、文化や芸術をカジュアルに楽しめる場を目指して活動中。「GAMAMA」を主催し、オンラインWSなどを実施。Gaga指導者。
高橋萌登/Moto Takahashi
<振付家・ダンサー>
DaBYレジデントアーティスト。長野県出身。幼少よりクラシックバレエを始め、2011年から東京ELECTROCK STAIRSのメンバーとして活動。13年より創作活動を本格化し、ソロ作品でRencontres Choregraphiques Internationales de Seine- Saint-Denis、Festival Fabbrica Europaなど海外フェスティバルに多数招聘。17年、ダンスカンパニーMWMW(モウィモウィ)を設立。これまでに培ってきた表現やテクニックを凝縮したオルタナティブダンスをモットーとし、振付のみならず映像・音楽・ビジュアルデザインまで手掛け、独自の世界観を演出している。横浜ダンスコレクション2021で、審査員賞と城崎国際アートセンター賞をダブル受賞。ダンスグループMWnoズで、かながわ短編演劇アワード2022グランプリ受賞。24年、カンパニー初の海外ツアーをアメリカ2都市(NY/Chatham)で行った。
三東瑠璃/Ruri Mito
©matron2024
<振付家・ダンサー>
5歳からモダンダンスを始める。小学生にして「踊ることで生きる」と意識し、一筋に生きている。ソロ『Matou』(2015)は世界14カ国21都市で上演され続けている。振付の先にある、その人自身の身体から生まれる美しさ、生きる姿勢が浮かびあがるダンスを創り・踊り続け、国内外で注目を集めている。2017年にCo.RuriMitoを結成。
ツアー情報
再演情報 |
【福島・いわき公演】 演目:小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク 『ダンス作品第3番:志賀直哉「城の崎にて」』 日程:2026年1月31日(土) |
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関連イベント
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