自主事業:ミニセレ

サウンドパフォーマンス・プラットフォーム2020

「コンサート」ではこぼれ落ちてしまうような多様な音の作品や、台詞・映像・身体表現を伴う作品など、ひとくくりにはできない新たな音のパフォーマンスを一挙に紹介する場、「サウンドパフォーマンス・プラットフォーム」。ゲストアーティストの2組に加えて、公募から選ばれたアーティスト3組が登場します。今回のテーマは、「音が描く時間」。はじまりから終わりに向かう時間を、観客にどのように体験させるのか。テクニカルな斬新さだけを披露するのではない、通常の演奏では体験できない、多様な音が描く時間に着目したパフォーマンスが集まりました。このプラットフォームでの出会い、衝撃が、 新しいアウトプットへとつながることを期待しています。

チケットの発売および開場時間のお知らせ(2020/2/22)
13:30よりチケットの発売およびロビー開場をいたします。小ホール入口にてチケット(当日券のみ)をご購入の上、ご入場ください。
なお、客席開場は13:45を予定しております。

概要

公演日時 2020年2月23日(日) 14:00開演
会 場 愛知県芸術劇場 小ホール
出演者

<ゲストアーティスト>

正直

『養生テープを「再生」する』

モーターや養生テープ、磁気テープを使い、テープを”巻き取る”、 ”巻き戻す”などの行為を通じて、多様な音を生じさせるパフォーマンスを行う。
shojiki.jpg

ミニスキュル・シングス(立川貴一 + 吉田アミ)と大谷能生

『サマースプリング』愛知県芸術劇場版

2007年に出版された、即興演奏家・吉田アミの自伝的小説『サマースプリング』(太田出版)を、作者自身が2019年4月に舞台化。平成元年、中学一年生の吉田が体験した「地獄」に対して、2019年現在からその場に相応しい光と音、嘘のない言葉と身体を探った話題作。今回は、その演劇からエッセンスを取り出し、サウンドパフォーマンスにフィーチャーした愛知県芸術劇場版を上演。

出演・演出・照明・音響:立川貴一、吉田アミ
出演・音楽・演奏:大谷能生
yoshidaami.jpg (C)前澤秀登

<公募アーティスト>

みあいっこ

『布団』

音楽のドローイングをきっかけに集まった東京藝術大学在学の3人組。昼夜逆転、遅寝遅起きなど現代の若者には当たり前になっている日常の、人間が生きている中で自然に作り出してしまう「リズム」を表現するパフォーマンス。

日々《変容の対象》アンサンブル

『日々《変容の対象》8月』

前田真二郎による映像作品『日々“hibi”AUG』と、福島諭と濱地潤一が共同作曲した《変容の対象》のコラボレーションであり、ピアノとサクソフォンとリアルタイム映像送出のアンサンブル作品。2009年から19年までの11年間に渡る「8月の日々」。
ピアノ:山内敦子、サクソフォン:木村佳、映像送出:森田了(企画:IAMAS タイムベースドメディア・プロジェクト)

CORONA

『自然―無限』

インドネシアの伝統芸能ワヤンの使い手ANANTO WICAKSONO、液体を化学反応させるパフォーマーeyekotanabe、音響の山本雅史によるグループ。物語を展開する伝統的なワヤンの影絵、リアルタイムで合成した液体の映像、そして音が、それぞれ個別の時間軸で描く一つのストーリー。

募集期間:2019年8月1日(木)~10月1日(火) ※募集は終了しました。
出演者募集ページはこちら

チケット料金

<当日券のみ>
一般 2,500円 U251,000円

高校生以下無料(要予約)

 申込先:event@aaf.or.jp TEL 052-971-5609(10:00-18:00)

※ U25は公演日に25歳以下対象(要証明書)
※ やむを得ない事情により内容、出演者が変更になる場合があります。

チケット取扱

チケット発売 2019年00月00日(金) 10:00~
愛知県芸術劇場メンバーズウェブ先行 2018年00月00日(金)10:00~00月00日(土)23:59

愛知県芸術劇場オンラインチケットサービス チケット購入

愛知県芸術劇場メンバーズへの登録が必要です。詳細はこちら

愛知芸術文化センタープレイガイド(地下2階)

TEL 052-972-0430

平日10:00-19:00 土日祝休10:00-18:00 (月曜定休/祝休日の場合、翌平日)

チケットぴあ [Pコード:XXX-XXX]

http://pia.jp/

TEL 0570-02-9999

※購入方法によりチケット代金のほかに手数料が必要になる場合があります。

託児サービス
(要予約)

開場から終演までトットメイトによる託児サービスを実施します。
対象:満1歳以上の未就学児
料金:1名につき1,000円(税込)
申込締切:00月00日(金)
お申込み・問合せ? 株式会社 ポピンズ TEL 052-541-2100(平日9:00~17:00)

主 催 愛知県芸術劇場
助 成 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会

プロフィール

正直

小林椋と時里充によるユニット(バンド)。
2016年結成。できるだけ正直に演奏することをコンセプトに最近はモーターと養生テープを使用した演奏を行う。
2018年Basic Functionからカセットテープ作品「KB」をリリース。
2019年アルス・エレクトロニカ(オーストリア・リンツ)にてHonorary Mentions受賞。
https://shojiki.club/
https://calls.ars.electronica.art/prix2019/prixwinner/32577/

小林 椋

1992年生まれ。2017年多摩美術大学大学院美術研究科修士課程情報デザイン領域修了。現在は京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻に在籍。キネティックな動きによってささやかな音を発する音響装置から、近年ではヴィデオカメラやディスプレイといった映像機材などと組み合わせたインスタレーションを制作している。主な展覧会に「プールの輪にワニ」(ギャラリーN/2018)、「ローのためのパス」(ギャラリー16/2018)、「エマージェンシーズ!032『盛るとのるソー』」(ICC/2017)、「無・ねじらない」(コ本や/2017)など。

http://pocopuu.net/

時里 充

2010年岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー、2012年多摩美術大学卒業。画面やカメラに関する実験と観察を行い、認知や計量化といったデジタル性に関する作品を制作発表。展覧会に「エマージェンシーズ!022『視点ユニット』」(ICC/2014)、「見た目カウント」(SOBO/2016)、「フィットネス.」(アキバタマビ21/2016)、「アスリート展」(21_21 DESIGN SIGHT/2017)、「見た目カウントトレーニング#2」(gallery to
plus/2017)、「めくる映像_特集」(コ本や/2018)、「ラビットリーディング」(TABULAE/2018)など。

https://tokisato.info/

ミニスキュル・シングス

小さなものたちが集まって小さな声をあげ、揺れ続けているような……。
誤読もふくめ、小さなゆらぎをいつも持ち続ける。
子どもが間違えて書いたような文字のように……。
立川貴一と吉田アミの男女ふたりによる異色の演出ユニット。
ふたりで作品を演出することで、どちらのものでもない不確かな「状態」を作る。
http://www.minusculeshings.me/

立川貴一(たちかわ・きいち)

作家・パフォーマー。演出家・美術家の飴屋法水に出会い、同氏の作品に出演/参加し、作ることの根幹を学ぶ。2013年、演劇公演『害虫』を都内の古民家で発表。以降、演劇を現象と捉え、作家・パフォーマーとして、たまにお休みしながら活動。即興性の連続とその蓄積による結果的な再現性を重視する。2018年より吉田アミとの演出ユニット、ミニスキュル・シングスを開始。共作が多く、音楽ではju sei、滝沢朋恵、大濱周也(賢いユリシーズ)。グラフィックデザイナーの石塚俊など。その他、写真家・演出家の三野新作品や、カゲヤマ気象台作品、シンガーソングライターのグルパリのレコ発ライブへの出演もしている。

吉田アミ(よしだ・あみ)

音楽・文筆・前衛家。1990年頃より音楽活動を開始。2003年にソロアルバム「虎鶫」をリリース。同年、Utah KawasakiとのユニットastrotwinとSachiko.MとのユニットcosmosのCD「astrotwin+cosmos」がアルス・エレクトロニカ・デジタル・ミュージック部門でグランプリにあたるゴールデン・ニカを受賞。90年代から00年代にかけて世界的なムーヴメントとなった、いわゆる「音響」的音楽のオリジネイターの一人。CDアルバムを文筆家としても活躍し、小説やレビューや論考を発表。著書に「サマースプリング」(太田出版)、小説「雪ちゃんの言うことは絶対。」(講談社)がある。音楽家で批評家の大谷能生との「吉田アミ、か、大谷能生」では、朗読/音楽/文学の越境実験を展開。

大谷能生(おおたに・よしお)
音楽/批評。1972年生。多くのバンドやセッション、舞台芸術の作品に参加。最新のソロアルバムは「Jazz Alternative」(Blacksmoker)。著書に「貧しい音楽」(月曜社)「憂鬱と官能を教えた学校」(河出書房新社・菊地成孔との共著)「平岡正明論」(P-VINE)「平成日本の音楽の教科書」(新曜社)など。吉田アミとの朗読DUOシリーズでは吉増剛造、飴屋法水、山本精一他と共演し、文学のオルタナティヴ領域を探索する。山縣太一主催のカンパニー、オフィスマウンテンでは俳優も務める。