自主事業:人材育成

【応募受付終了】舞台芸術創造セミナー 新作クリエーションのためのワークショップ ~俳優×音響~
愛知県芸術劇場 舞台芸術人材養成ラボ 2020

愛知県芸術劇場の小ホールの劇場空間を生かした俳優・音響のクリエーション・ワークショップを行います。松田正隆の新作戯曲『東京ストーリー』・『グッドモーニング』(予定)のテキストをもとに俳優・音響による小作品を劇場空間に立ち上げます。どのような試みが可能なのか、一緒に考えていきましょう。

概要

俳優コース

少人数のチームに分かれて複数の小作品を創作します。

 

講 師

松田正隆(劇作家・演出家・「マレビトの会」代表)

【講師からのコメント】
このワークショップが、演劇とは何か。そして、俳優と劇空間のことについて、みなさんと考えることのできる機会となればと思っています。

スケジュール

9月 9日(水) 18:00~21:30
9月10日(木) 18:00~21:30
9月11日(金) 13:00~21:30
9月12日(土) 13:00~21:30
9月13日(日) 11:00~17:00

 

音響コース

舞台音響の基礎のレクチャー後、俳優コースの創作に参加します。

 

講 師

石丸耕一(東京芸術劇場 トーン・マイスター)

【講師からのコメント】
音響は、その本質は技術ではなく演出、聴覚演出です。技術は演出を具現化する手段にすぎません。音をイメージしデザインするプロセスを、皆さんと楽しみたいと思っています。

スケジュール

9月10日(木) 18:00~21:30
9月11日(金) 10:00~21:30
9月12日(土) 10:00~21:30
9月13日(日) 11:00~17:00

 

申込み

 

募集人数

俳優コース:10名程度
音響コース:5名程度

開催場所

愛知県芸術劇場 小ホール

参加費

各コース 2,000円

応募資格

俳優コース:「マレビトの会」新作戯曲クリエーションに関心のある俳優(初心者歓迎)
音響コース:舞台音響に関心のある方(初心者歓迎)
※いずれのコースも、原則全日程に参加できる方

応募方法

件名に希望コース名、本文に各コースの必要事項を明記の上、メールにてご応募ください。

お問合せ・申込用メールアドレス:ws23@aaf.or.jp

俳優コース
①お名前、②年齢、③ご連絡先(携帯電話・メールアドレス)、④出演歴(あれば)、⑤作文「あなたが劇を感じる場所はどこですか?」(400字以内)

音響コース
①お名前、②年齢、③ご連絡先(携帯電話・メールアドレス)、④舞台音響に関するご経験(あれば)

※ お預かりした個人情報は、愛知県芸術劇場[(公財)愛知県文化振興事業団 ]にて厳重に管理し、本事業を運営するために使用し、それ以外に使用しません。

応募締切

8月10日(月)必着 ※受付終了

※応募者多数の場合、書類選考を行う場合があります。

※参加の可否を 8月17日(月)までにメールでご連絡します。

主 催 愛知県芸術劇場
助 成 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会、一般財団法人地域創造

プロフィール

松田正隆(劇作家・演出家・「マレビトの会」代表)

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マレビトの会代表。1962年長崎県生まれ。96年『海と日傘』で岸田國士戯曲賞、97年『月の岬』で読売演劇大賞作品賞、98年『夏の砂の上』で読売文学賞受賞。2003年より演劇の可能性を模索する集団「マレビトの会」を結成。主な作品に『cryptograph(07)、『声紋都市父への手紙』(09)、写真家笹岡啓子との共同作品『PARK CITY(09)、『HIROSHIMA-HAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会』(10)、『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』(12) などがある。21年1月にはロームシアター京都のレパートリー作品として『シーサイドタウン』の上演を控えている。

参考

フェスティバル/トーキョー17 

「平田オリザ×松田正隆演劇の全体(ユニバース)と総体(アンサンブル)」
https://www.festival-tokyo.jp/17/ft_focus/ft17talk_matsudahirata/

マレビトの会

http://www.marebito.org/

https://twitter.com/marebito_org

2003年、舞台芸術の可能性を模索する集団として設立。代表の松田正隆の作・演出により、20045月に第1回公演『島式振動器官』を上演する。『クリプトグラフ』(2007)では、カイロ・北京・上海・デリーなどを巡演。被爆都市である広島・長崎をテーマとした『声紋都市ー父への手紙』、『PARK CITY』、『HIROSHIMAHAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会』からなる「ヒロシマナガサキシリーズ」(2009-2010)、震災と原発事故以後のメディアと社会の関係性に焦点を当てた『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』(2012)などでは集団創作に重きを置くとともに、展覧会形式での上演や、現実の街中での上演、インターネット上のソーシャルメディアを用いた上演など、既存の上演形式にとどまらない、さまざまな演劇表現の可能性を追求した。 2013年より、ひとつの都市を複数人の作家が訪れ、そこで見聞きしたことから戯曲を書き、その上演を行うということを繰り返す長期的なプロジェクトに取り組んでいる。2016年までの『長崎を上演する』を経て、2018年まで福島を対象に上演を行った。ドラマ演劇を再考することで、単なる戯曲の再現にとどまらない「出来事の演劇」が劇場空間に生成されることを目指す。 演劇における上演形式を大きく変化させながらも、未曽有の出来事を経験した都市をテーマに、歴史に回収されえぬものを探り、描き続けている。

20162月マレビトの会『長崎を上演する』©羽鳥直志)

石丸耕一(東京芸術劇場 トーン・マイスター)

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舞台音響を辻亨二氏に師事、オペラの音響を元ボリショイ劇場芸術監督ボリス・ポクロフスキー氏に師事。歌舞伎座、新橋演舞場勤務の後、東京芸術劇場音響チーフ。音響デザイナーとしてオペラの他、歌舞伎、能、演劇、バレエ、ミュージカルなどのサウンドデザインや映画の効果音制作を手掛ける。

【音響デザインを手がけた舞台作品】

ミュージカル/「わが町」「森は生きている」「若草物語」「キャバレー」「DEAD END」「Into The Woods」「ガラスの家族」「ねこはしる」「FAME」「スィート・チャリティー」「パジャマ・ゲーム」「リトルショップ・オブ・ホラーズ」等多数

オペラ/《魔笛》《フィガロの結婚》《カルメン》《神々の黄昏》《オルレアンの少女》《こうもり》《メリーウィドウ》《ドンカルロス》《青ひげ公の城》《井上道義×野田秀樹フィガロの結婚》《サムソンとデリラ》《マダムバタフライ》《トスカ》《井上道義×森山開次 ドン・ジョヴァンニ》《藤倉大 ソラリス(日本初演)》等多数

ストレートプレイ/「トロイアの女たち」「オセロー」「真夏の夜の夢」「ヴェニスの商人」「ハムレット」「LUV」「戯曲冒険小説」「銀河鉄道の夜」「文七元結」「牡丹燈籠」「鹿鳴館」「黒蜥蜴」「瞼の母」「御存知一心太助」「半七捕物帳」「真田風雲録」等多数

参考

OTOMO『飯田有抄と、音楽でつながる仕事人たち。 第14回 トーンマイスター 石丸耕一さん——音は人を幸せにすることも、凶器にもなることもある』

https://ontomo-mag.com/article/interview/tsunagari14-201910/