自主事業:普及啓発
愛知県芸術劇場 ソーシャル インクルージョン ワークショップ 2021
~アートとコミュニケーションについて体験し・考え・話す3日間~
「障害」と「アート」...なんだか別のもののように語られがちです。
でも、 舞台芸術は 「ダンス」 「演劇」 「音楽」 それぞれの特性を生かしてアーティストと参加者がコミュニケーションを取る時間だと考えてみませんか。
単日でも連続でも参加可能です。ぜひ気軽にご参加ください。
お知らせ(2021/1/15):
1月29日(金)14:00~21:00にて予定しておりました「アートとコミュニケーション2 情報保障とは?」は、時間を短縮し、20:00までといたします。
概要
内容・スケジュール ★プログラムはオンラインでも見学可能です(要申込) ※すべての日程でUDトーク対応可能です |
1月28日(木) 10:30~17:00アートとコミュニケーション1 ワークショップとは? 障害のある方とのダンスワークショップを体験します。アーティストにとってどんな体験なのか聞いてみよう! ゲストアーティスト:佐久間新さん(ダンスのひと)、 鈴木潤さん(音楽のひと)、パフォーマンス集団「ウゴクカラダ」、小泉朝未さん(研究者) ほか 10:30~12:00 アートとコミュニケーションについて考える ★ 「ウゴクカラダ」の活動の様子 |
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1月29日(金) 14:00~21:00アートとコミュニケーション2 情報保障とは? 舞台公演の字幕、舞台説明、音声ガイドを体験します。 ゲストアーティスト:萩原雄太さん(演劇のひと)、 鳴海康平さん(演劇のひと)、矢作勝義さん(劇場のひと) ほか 14:00~15:00 情報保障について考える ★
『ムンク|幽霊|イプセン』(2020年愛知県芸術劇場小ホール・愛知県美術館展示室 |
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1月30日(土) 14:00~19:00アートとコミュニケーション3 そもそも障害とは? 障害とは?という問いに真っ向から取り組んだ演劇プロジェクトの ゲストアーティスト:樅山智子さん(映画を作ったひと)、長津結一郎さん(研究者) ほか 14:00~14:45 マイノリマジョリテ・トラベルのプロジェクト紹介 |
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定 員 | 先着30名程度まで |
料 金 | 無料 |
対 象 |
出演・演出・スタッフワーク等で舞台芸術に関わっている方、教育や福祉に関わっている方、社会と舞台芸術との接点に興味のある方ならどなたでもご参加いただけます。ダンス・演劇など未経験でも問題ありません。 車イス、聴覚、視覚に障害のある方も参加できます。申込時にお知らせください。 |
申込方法 |
メール ws27@aaf.or.jp 現地参加申込み オンライン見学希望の方 *UDトークの利用、参加にあたりお手伝いが必要な方、不安なことがある方は申込みメールにてお知らせください。 *お預かりした個人情報は、愛知県芸術劇場[(公財)愛知県文化振興事業団]にて厳重に管理し、本事業を運営するために使用し、それ以外に使用しません。 |
主 催 | 愛知県芸術劇場 |
助 成 | 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
プロフィール
1月28日ゲスト
◆佐久間新(舞踊家)
ジャワ舞踊家 1968年大阪生まれ。二十歳の頃、流れる水のように舞うジャワの舞踊家ベン・スハルト氏に出会い、自分のご先祖さまに会ったと確信する。その後、インドネシア芸術大学への留学を経て、現在は伝統舞踊におけるからだのありようを探求する中から「コラボ・即興・コミュニケーション」に関わるプロジェクトを展開。からだに問いかけることとそこから生まれる言葉で話す「からだトーク」(大阪大学)、障がいある人と新しいダンスを創る「ひるのダンス」(たんぽぽの家・奈良)、マイノリティの人とのダンス映像制作(CROSSROAD ARTS・オーストラリア)等。演出作品に「だんだんたんぼに夜明かしカエル」等。第17回AAF戯曲賞受賞記念公演「シティⅢ」出演。
共著に「ソーシャルアート 障害のある人とアートで社会を変える」(学芸出版社)。大阪大学、追手門学院大学、立命館大学非常勤講師。
◆鈴木潤(グルーブと音色にこだわる演奏家 作曲家)
グルーブと音色にこだわる演奏家。作曲家。player & composer
ピアノ・キーボード・鍵盤ハーモニカ・リードオルガン piano, keyboard, melodion, Reed Organ を演奏。
曲作りは「俳句meetsポップス」と評される。 シンプルなメロディー、日本的な間合い、ダンスグルーブが交錯する表現をつきつめている。京都大学文学部哲学科美学美術史卒業後、プロのピアニスト、キーボーディストとして、東京を中心に活動。NHK教育テレビ「ムジカ・ピッコリーノ」(ピアノ演奏)をはじめとしたメディア出演も多数。
1996年ごろから、完全放置型のこどもとの即興音楽ワークショップ「音の砂場」スタート。2013年ごろから、 通りすがりで誰でも参加できる「御池合唱団」・幼児からお年寄りまで参加できる「季節の歌コンテスト」ほか、さまざまな地域密着型の音楽ユニットやバンドを企画、参加。様々な現在進行形の日本の音楽の現場に常駐している。
著書「音・リズム・からだ」(野村誠・林加奈・鈴木潤 共著)、 「音楽の根っこ~オーケストラと考えたワークショップハンドブック~」(野村誠・鈴木潤 共著)
◆パフォーマンス集団「ウゴクカラダ」
認定NPO法人ポパイの全身全霊パフォーマンス集団!『ウゴクカラダ』=『動く体、動くからだ。』
既成概念に囚われない想像を超えた創造、カラダを動かしながらウゴク自分を愉しむ。ウゴクカラダメンバーの飛びっきりの笑顔が、世界のアートシーンの概念を変えるに違いない。ウゴクカラダは、世界の頂点を目指すべく、全身全霊で進み続ける。
結成年:2013年11月
活動エリア:世界中
認定NPO法人ポパイ公式サイト https://mo-ya-co.info/expression.html
◆小泉朝未
1991年大阪生まれ。大阪大学 臨床哲学研究室への在籍をきっかけに、子どもや多様なルーツを持つ人々とのアートや表現を通じた対話の活動や、共生に関わるアートプロジェクトの記録と研究を行う。大阪大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。
2020年4月より一般社団法人HAPS (Social Work / Art Conference)に勤務し、社会福祉とアートをつなぐ中間支援に取り組んでいる。
1月29日ゲスト
◆萩原雄太(演出家・ライター)
劇団「かもめマシーン」主宰。愛知県文化振興事業団が主催する「第13回AAF戯曲賞」優秀賞、「利賀演劇人コンクール2016」優秀演出家賞受賞。2018年、ベルリンで開催された「Teheatre treffen International Forum」に参加。代表作に『福島でゴドーを待ちながら』『俺が代』『しあわせな日々(作:サミュエル・ベケット)』など。ライターとしてはCINRA.NET、美術手帖、Festival/Tokyo、サイゾーなど掲載媒体は多岐に渡る。
◆鳴海康平(演出家・「第七劇場」代表)
1979年生まれ。早稲田大学在籍中1999年、劇団を設立。これまで国内24都市、海外4ヶ国8都市(韓国・ドイツ・フランス・台湾)で作品を上演。2004年ロシア、2008年香港にて研修。2012年から1年間、ポーラ美術振興財団在外研修員としてフランスで活動。2014年、三重県津市に拠点を移し、新劇場Théâtre de Bellevilleを開設。2016年から3年間にわたりの台湾と日台国際共同プロジェクトを実施。
◆矢作勝義(穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 芸術文化プロデューサー)
1965年生まれ。東京都世田谷区出身。東京都立大学在学中から演劇活動開始。卒業後、学生時代の仲間との劇団活動を経て、1998年4月より世田谷パブリックシアター(公益財団法人せたがや文化財団)にて劇場勤務を始める。4月より『穂の国とよはし芸術劇場PLAT』開設準備のため公益財団法人豊橋文化振興財団事業制作チーフに就任。2015年4月より芸術文化プロデューサー。愛知大学文学部現代文化コースメディア芸術専攻にて非常勤講師。
1月30日ゲスト
◆樅山智子(マイノリマジョリテ・トラベル・クロニクル実行委員会 代表)
作曲家、アーティスト、通訳者。スタンフォード大学にて作曲と文化心理学を学び、文化庁新進芸術家派遣制度によりオランダ王立ハーグ音楽院作曲科で研鑽を積む。様々な背景を持つ人々を巻き込む共同作曲作品や、農村や街を舞台に繰り広げられる移動式コンサート、山や海、風、木々と対話する儀礼パフォーマンス、観客参加型のサウンド・インスタレーションなど、国内外の各地で人と環境の関係性を問うサイト・スペシフィックなプロジェクトを展開。異分野の専門家等と協働しながら、周縁化された声に耳を傾け、複数の物語を紡ぎ合わせることで、非人類中心主義的なパラダイムから世界を想像するための新たな共同体の音楽を探求している。近年では、サンフランシスコ国際芸術祭(アメリカ)、ペルフォラチエ・フェスティバル(クロアチア)、アジア作曲家連盟音楽祭(フィリピン)、Unyazi電子音楽祭(南アフリカ)他から委嘱を受け、領域を自由に横断する作品を発表。第18回AAF戯曲賞受賞記念公演『朽ちた蔓延る』にドラマトゥルクとして参加した。マイノリマジョリテ・トラベル主宰、日本相撲聞作曲家協議会理事、Art Translators Collective共同ディレクター。
https://www.tomokomomiyama.com/
■映画『記憶との対話~マイノリマジョリテ・トラベル、10年目の検証~』とは?
樅山智子(作曲家)の呼びかけで2005年に立ち上げられたマイノリマジョリテ・トラベルは、2005年から2006年にかけて羊屋白玉(演出家/指輪ホテル)と三宅文子(プロデューサー)をクリエイティブ・チームに迎えて「東京境界線紀行」プロジェクト(明治安田生命社会貢献プログラム「エイブルアート・オンステージ」第2期パートナー)を実施し、表現活動における〈障害〉の概念へ問題提起を行いました。公募で集まった脳性麻痺、アルトログリポージスなどの身体障害のほか、性同一性障害、摂食障害、アルコール依存症、レズビアン、うつ病、在日外国人、元路上生活者など、様々なマイノリティ性を抱えた表現者たちによって創作された演劇作品「東京境界線紀行『ななつの大罪』」は公演を体験した人たちにとっては世界観が変わってしまうほどの衝撃をもって受け止められました。 その上演から10年が経った2015年。あの時から何が変わり何が変わっていないのか…?という想いから「東京境界線紀行」に関わった人々やそれらを取り巻く社会の10年間を追うドキュメンタリーフィルムとして作成したのが映画『記憶との対話~マイノリマジョリテ・トラベル、10年目の検証~』です。
【公式サイト https://mimajo.net/】
◆長津 結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院 コミュニケーションデザイン科学部門助教授 )
専門はアーツ・マネジメント、文化政策学。障害のある人などの多様な背景を持つ人々の表現活動に着目した研究を行なっている。近年はおもに舞台芸術分野のワークショップや作品創作プロセスで起こっていることへのフィールドワークや分析を軸にして、現場からの視点をもとにした理論構築や社会実装を試みている。2013年東京藝術大学大学院博士後期課程修了、博士(学術・東京藝術大学)。著書『舞台の上の障害者-境界から生まれる表現』でマイノリマジョリテ・トラベルに関するフィールドワークを掲載。マイノリマジョリテ・トラベル・クロニクル実行委員会事務局。
◆小泉朝未
1991年大阪生まれ。大阪大学 臨床哲学研究室への在籍をきっかけに、子どもや多様なルーツを持つ人々とのアートや表現を通じた対話の活動や、共生に関わるアートプロジェクトの記録と研究を行う。大阪大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。
2020年4月より一般社団法人HAPS (Social Work / Art Conference)に勤務し、社会福祉とアートをつなぐ中間支援に取り組んでいる。