ケアについて考える演劇ワークショップ
聞くことと演劇 クライエントの言葉に何を思うか

第22回AAF戯曲賞受賞記念公演『とりで』の作者である演劇作家の村社祐太朗さんをファ シリテーターに招いて、演劇ワークショップを行います。
精神保健福祉士の資格をもち、ソーシャルワーカーとして精神科医療や家庭支援にも携わ っている村社さんによる「聞く」こと焦点をあてたワークショップです。
グループに分かれて、言うこと、聞くこと、聞いたことを言うこと、そしてその違いを考察、体験します。
演劇未経験者の方、経験者の方、どなたでもお楽しみいただけます。

※クライエント(client)とは、英語で依頼人のこと。とくに社会福祉の分野では、カウンセリングなどを受ける人や相談者のことをいう。ここでは「何かを訴えかけている人」程度の広い意味。

▶︎第22回AAF戯曲賞受賞記念公演『とりで』公演情報はこちら

概要


日 時 11月22日(土)10:00~12:00
会 場 愛知県芸術劇場 大リハーサル室(愛知芸術文化センター地下2階)
ファシリテーター

村社祐太朗/Yutaro Murakoso

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新聞家主宰。演劇作家。訥弁の語りを中心に据え、書くことや憶え繰り返すことを疎外せずに実現する上演に取り組んでいる。また精神保健福祉士としては精神科医療、児童福祉領域において稼働。2020-22年度THEATRE E9 KYOTOアソシエイトアーティスト。2019-20、2025-26年度公益財団法人セゾン文化財団セゾンフェローⅠ。戯曲『とりで』(2022)が第22回AAF戯曲賞大賞。2024年2月京都芸術センターにて茶会の形式を借りた新作『生鶴』を発表。

対 象

演劇、教育、福祉、医療、親子関係などに関心のある方(9歳以上から参加可能)

定 員 30名程度
内 容

このワークショップでは、聞き手が話し手に与える「聞く」の影響について考えます。「言う」よりもよっぽど「聞く」の質について考える方が気が休まると、実践的な形を通して感じられるよう場を設えたいと思います。
 「言って聞かせる」という言葉がそうですが、相手に行動や変化を期待するときに私たちは「言う」を選択しがちです。しかし例えば親子関係が上手くいかない時、その原因には大抵「言う」が絡んでいると教育学者のトマス・ゴードンは書いています。また依存症回復プログラムとしてもっともポピュラリティーのある「CRAFT」が指摘するのも、病者に対し周りの人間が「言う」を多用する(例えば口々に「酒を飲むな」と言う)ことで、依存行動をさらに重篤化させてしまうという悪循環のありようです。
 「言う」や「聞く」に関する福祉や医療、教育の分野の知見を参考にして、今回のワークを準備しました。「言う」は他者に責任をなすりつけたり、あるいは責任を取り上げて他者に不信を示すといった、表面化しずらい不誠実を伴うことがあります。このワークショップが、その辺りに目をやる機会になれば良いなと思っています。

村社祐太朗

助 成 文化庁文化芸術振興費補助金(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会
主催・お問合せ

愛知県芸術劇場(愛知県文化振興事業団)
TEL: 052-211-7333(10:00~18:00)
FAX: 052-971-5541
Email: ws4@aaf.or.jp

申込方法

申込方法

【申込受付開始日時】
10月10日(金)正午~

「聞くことと演劇 クライエントの言葉に何を思うか」申込フォーム

※ 特別な配慮やサポートが必要な場合は、参加申込時にお知らせください。
※ 後日、参加受付のメールを ws4@aaf.or.jpよりお送りします。(数日かかる場合があります。)
※ 定員に達し次第、受付を終了いたします(先着順)。
※ お預かりした個人情報は、愛知県芸術劇場(公益財団法人愛知県文化振興事業団)にて厳重に管理し、本事業を運営するために使用し、それ以外に使用しません。