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木ノ下歌舞伎 『義経千本桜―渡海屋・大物浦―』

 
プロフィール

木ノ下歌舞伎 Kinoshita-kabuki

歴史的な文脈を踏まえつつ、現代における歌舞伎演目上演の可能性を発信する団体。あらゆる視点から歌舞伎にアプローチするため、主宰である木ノ下裕一が指針を示しながら、さまざまな演出家による作品を上演するというスタイルで、京都を中心に 2006 年より活動を展開している。主な上演作品に『義経千本桜』(2012)、『黒塚』(2013)、『東海道四谷怪談―通し上演―』(2013)、『三人吉三』(2014)、『心中天の網島』(2015)他。


木ノ下裕一 Yuichi Kinoshita (監修・補綴)

1985年和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。3カ年継続の滞在制作プロジェクト「京都×横浜プロジェクト」で注目を集め、2013年にはCoRich舞台芸術まつり!2013春グランプリ受賞した『黒塚』、展覧会形式の『木ノ下歌舞伎ミュージアム”SAMBASO”~バババっとわかる三番叟~』、上演時間6時間に及ぶ『東海道四谷怪談―通し上演―』を成功させるなど、話題を呼んでいる。
主な演出作品に2009年『伊達娘恋緋鹿子』など。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。
急な坂スタジオサポートアーティスト(2013年度~)。
2014~2015年度セゾン文化財団ジュニア・フェロー。
京都造形芸術大学大学院卒業。現在博士論文執筆中。研究テーマは「武智歌舞伎論~近代における歌舞伎新演出について」。


多田淳之介 Junnosuke Tada (演出家)

古典から現代戯曲、ダンス、パフォーマンス作品まで幅広く創作。
俳優の身体、観客、時間をも含めたその場での現象をフォーカスした演出が特徴。教育機関や地域に滞在しての創作、ワークショップも積極的に行い、演劇の持つ対話力、協同力を広く伝える。アジア、ヨーロッパでの公演、共同製作など国内外問わず活動。2014年韓国の第50回東亜演劇賞に於いて演出賞を外国人として初受賞。2010年より富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督、2015年より高松市アートディレクターを務める。セゾン文化財団シニアフェロー対象アーティスト。四国学院大学非常勤講師。