自主事業:アーカイブ

ストラヴィンスキー・トリプル・ビル 現代バレエで見る、ストラヴィンスキーの音楽

 
出演者プロフィール

アレクサンダー・ザイツェフ

ロシア、モスクワ出身。1992年、ボリショイバレエ学校を卒業と同時にユーリ・グリゴロヴィッチの推薦の元、同カンパニーに入団する。 ドレスデン州立バレエを経て、1996年にシュツットガルトバレエに入団。1997年にはモスクワ・コレオグラフィー・アカデミーより教育学の学位を取得。シュツットガルトバレエ団ではプリンシパルとして活躍。同カンパニーとの契約期間中、クラシックからコンテンポラリーまで数多くの作品で主役を踊り、 また世界初演作品にも多く出演。 英国ロイヤル・バレエ、サンティアゴ・バレエ、ライプツィヒバレエなど世界各国の著名なバレエ団から招聘され、数多くのステージに出演し世界中で人気を博する。

ジョヴァンニ・ディ・パルマ

イタリア生まれ。5歳でバレエを始め、14歳でローマ国立アカデミーに入学。ローマ歌劇場にてプロとしての活動を開始、ニースオペラ劇場でも踊る。1997年、ドレスデンバレエ団に入団、ウラジミール・デレヴィヤンコ監督の元でソリストを務める。2000年にはライプツィヒバレエ団監督、ウヴェ・ショルツに より同団のプリンシパルに抜擢された。2008年、カンヌで行われたガラ公演、パレ・デ・フェスティバルの際、スター・オブ・バレエ 2000を受賞。その後香港、マイアミ、マルセイユ、ローマなどの世界的ガラ公演にゲストダンサーとして招聘されている。

酒井はな

アメリカ合衆国ワシントン州シアトル生まれ。5歳からバレエを始め、畑佐俊明に師事。橘バレエ学校、牧阿佐美バレエ団出身。14歳でキューピット役に抜擢され一躍注目を浴びる。18歳で主役デビュー以後、主役を務める。新国立劇場バレエ団設立と同時に移籍。柿落としより、主役を務める。クラシック・バレエを 中心に活動しているがコンテンポラリーやミュージカルにも積極的に挑戦、新境地を拓く。進歩し続ける技術・表現力、品格ある舞台で観客を魅了する。 2013年には、島地保武とのユニット『アルトノイ』を発足。活動の場を広げる。現在、新国立劇場バレエ団名誉ダンサー。村松賞新人賞、舞踊評論家協会新人賞、中川鋭之助賞、芸術選奨文部大臣賞新人賞、服部智恵子賞、舞踊評論家協会賞など受賞歴多数。2008年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

小尻健太

3歳からクラシックバレエを始める。第27回ローザンヌ国際バレエコンクールにてプロフェッショナル・スカラーシップ賞受賞。モナコ公国モンテカルロバレエ団、ネザーランド・ダンス・シアター (NDT)に所属し活躍。NDT創立50周年記念公演にてキリアン作品『Memoiresd’Oubliettes』を初演。「キリアンスタイルの境地に いるダンサー」と高い評価を得る。2010年より シルヴィ・ギエム イブニング「6000 Miles Away」, Hope for Japan in London(サドラーズウェルズ劇場),Noism1(金森穣作品), イリ・キリアン作品, 中村恩恵作品に出演するなどフリーランスとして国内外で活動。振付作品に「Inscription」(Noism2委託),「トキ」 (ARCHITANZ2011委託作品、東京・韓国公演),「テラスキニ」(KENTARO!!共作共演), 自作自演ソロ「のちのおもひに」(出雲大社平成の大遷宮奉祝奉納公演,オランダ Korzo Theater)など。 昭和音楽大学非常勤講師、新国立劇場バレエ研修所講師。

津村禮次郎

能楽師シテ方観世流。大学在学中に一橋観世会に所属し、女流能楽師の開祖、津村紀三子に師事。1969年観世流師範(現準職分)。74年に緑泉会会主。91年重要無形文化財保持者に認定。79年より小金井薪能を企画制作。古典能の公演のほか指導者として若手の育成にもつとめる。また新作能、創作活動、海外公演も多く、アレッシオ・シルベストリン、森山開次などのダンサーとも共作、共演している。2010年度文化庁文化交流使としてロシア、ハンガリーで指導交流を行う。 著作に「能狂言図典」「能がわかる100のキーワード」「舞幻-BUGEN」、などの他、写真集「能」に多数掲載される。現在、一橋大学社会学部講師。 15年ドキュメンタリー映画『躍る旅人 能楽師・津村禮次郎の肖像』が公開される。

高比良 洋

福島生まれ。横山慶子にモダンダンスを学ぶ。その後、余バレエアカデミー、北京舞蹈学院の中等科にてバレエを学ぶ。中国国立バレエのツアーに参加し、2005年香港バレエ入団、12年ソリストに昇格。『眠りの森の美女』 青い鳥・宝石、『くるみ割り人形』フリッツ・スペイン、『白鳥の湖』パ・ド・カトル、『ジゼル』ペザント、『ロミオとジュリエット』マキューシオ、『シンデレラ』道化、『ジェンツザーノの花祭り』よりパ・ド・ドゥ、『眠りの森の美女』パ・ド・ドゥ、ナチョドゥアト振付『Castrati』、ウィリアム フォーサイス振付『steptext』等、クラシックからコンテンポラリー作品で主要な役柄を演じる。香港アーツフェスティバルにてリッキー・フーの “Play with Abandon“で注目される。
振付家プロフィール

『火の鳥』のパ・ド・ドゥ


(c)von Roman Novitzky

マルコ・ゲッケ

ハーグ・ロイヤル・コンサルバトーレ等で学んだ後、ベルリンのハーゲンシアターでダンサーとして活躍。最初の振付作品である『Loch』はハノーヴァー振付国際コンクールで上演。2005年よりシュツットガルトバレエ団のレジデンスコレオグラファーとして活動開始。2006年にはモンテカルロのモナコダンスフォーラムにて次世代を担う振付家部門のグランプリを受賞。その独創的かつ卓越したバレエは異才を放ち、国際的な注目を集めている。数多くのワールドプレミアを発表、世界的に有名なバレエ団でも彼の作品は多くレパートリー化されている。

『悪魔の物語』(「兵士の物語」より)

ユーリ・ン

香港、カナダ国立バレエ学校、英国ロイヤル・バレエ学校に学ぶ。 1983年アデリン・ジュネ・ゴールドメダル賞を受賞。83-90年カナダ国立バレエ団所属。93年より香港を拠点に振付家として活動を開始し、香港バレエ団、CCDC、クラウドゲイト・ダンスシアター、シンガポール・ダンス・シアターなどに作品を提供。97年アーティスト・オブ・ザ・イヤー受賞。98年 「ボーイ・ストーリー」でバニョレ国際振付賞を受賞。99年「チャオチャオ・スージーウォン」、2004年「春の祭典」で香港ダンスアワードを受賞。日本では04年愛知県芸術劇場委託作品ダンスオペラ「悪魔の物語」、06年アーキタンツ主催公演「コルプス・ド・バレエ」で好評を博す。

江上 悠

沖縄出身。7歳より森島富美加バレエ&ジャズダンス教室に通う。
16歳より英国ロイヤル・バレエ・スクールに留学し、卒業後香港バレエに入団。ダンサーとして踊る傍ら、2014年よりレペティターを務める。
入団当初より振付ワークショップで小品を多数発表し、バレエ団以外(香港・マカオ)でもダンス・ダンス映像作品を多数発表する。
全幕作品としては「ファイアー・クラッカー/糊塗爆竹賀新年」(2010)と「フロッグ・プリンス/青蛙王子」(2013)を香港の著名振付家、ユーリ・ンと共同制作し、2015年には「ボレロ」を香港バレエに委託されリッキー・フーと共同制作し好評を得る。

『春の祭典』

ウヴェ・ショルツ

ダルムシュタット音楽院でピアノ他を学び、若き日には指揮者を志した。1973年シュツットガルトバレエ学校を経て、ジョン・クランコが芸術監督を務める同バレエ団に入団。82年には同バレエ団の常任振付家に就任。シュツットガルトを始め、ミラノスカラ座バレエ団、モンテカルロバレエ団などの世界的なバレエ団に振付をする。85年チューリッヒバレエ団の首席振付家への就任を経て、91年にライプツィヒバレエ団の振付家兼芸術監督に就任。96年ドイツにて国民栄誉賞を受賞。ライプツィヒバレエ団を世界有数のバレエ団に育てあげ、100以上の振付作品を残し、2004年に46歳の若さで急逝。その造詣の深さから、音楽と一体化した振付は特に高く評価されている。