自主事業:人材養成
公募プログラム
AICHI NEXT:Performing Arts Project
愛知県芸術劇場では今年度より、公募によって新しい才能や人材を発掘し、愛知芸術文化センターの多様な空間(愛知県芸術劇場小ホール、大リハーサル室、センター内オープンスペース)での公演を通じて、発信・育成を図る新たなプログラム「AICHI NEXT:Performing Arts Project」をスタートしました。
初年度は、50組以上の応募の中から若い世代のアーティストを中心に、6組のアーティストのパフォーマンスを上演します。 ジャンルを横断した実験的な作品、アーティストの視点による地域資源の発掘・魅力発見など、ユニークかつ新規性のあるプログラムばかりです。
愛知芸術文化センター内の2階フォーラム(オープンスペース)、コンサートホールでの上演は、無料・予約不要です!
アーティストたちの挑戦との新たな出会いをお楽しみください!
実演団体・アーティストおよびプログラム決定のお知らせ(2025/4/14):
詳細は以下の「概要」よりご覧ください。
概要
開催日 |
2025年8月15日(金)・16日(土) 全体のスケジュールはこちら(PDF/198KB)から |
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会場 |
愛知県芸術劇場 小ホール、大リハーサル室、コンサートホール、2階フォーラム |
プログラム |
〈Advance stage〉 敷地 理 『ユアファントムアイ、アワクリスタライズペイン / ur phantom eyes, our crystallized pains』 日時:8月15日(金)19:00開演 映像、音、身体が交じり合い、自分と他者の身体に対する新たな視点を生み出すー 現在ブリュッセルを活動拠点とする敷地 理による 身体とその感覚を問い直す作品。 目が目それ自体となりそのまなざしが失われるとき、イメージは幻や記憶としてそこにとどまる。
痛みは感情ではなく、最も共感度の高い感覚である。 その視線を失った目から流れる水が大海を作るとき、あなたはその羊水からもう一度生まれ変わり、新しい身体を見ることになる。 敷地 理(しきち おさむ)/身体における自己同一性や自己所有の概念を探求するパフォーマンスやインスタレーションを制作している。 ASMRの視覚化など、WET(Weird Erotic Tensions:奇妙な性的緊張)の動きを参照することも多い作品は、私たちの身体について抱く思い込みが、観客の視線によってどのようにコード化されているのか、そしてその眼差しの政治性と暴力性について考察している。2023年ポーラ美術財団研究員。2024年ACYアーティスト・フェロー。 ハイドロブラスト 『最後の芸者たち リクリエーション版』 日時:9月6日(土)15:00開演
“おもてなし日本”における芸者文化の実態、 そして未来を問い直す。 「ゲイシャ」とは、観光客向けのアイコンなのか、それとも何世紀にもわたる芸の体現者なのか? そんな疑問を抱いたアーティストの太田信吾と竹中香子の二人は実際に「最後の芸者」のもとで稽古に励み、芸者文化を学びます。その成果としてギタリスト内橋和久の音楽とともに披露されるドキュメンタリー形式のパフォーマンスでは、芸の伝承とは何かという問題を探求していきます。
一般社団法人ハイドロブラスト/2019年に、映画監督・俳優の太田信吾が映像と演劇を手掛ける団体として設立。2022年より、俳優の竹中香子がプロデューサーとして加入。ドキュメンタリー的手法をベースに、企画ごとに役割を規定し、複眼的な作品創作を目指す。代表作に、太田信吾監督映画 『わたしたちに許された特別な時間の終わり』『解放区』、パフォーマンス『最後の芸者たち』『ケアと演技』など。 〈Challenge stage +〉 辻 將成(正しくは「辻」は一点しんにょう) 『ゼロボックス』 日時:9月6日(土)13:00/17:00開演 観客の目の前に現れる巨大なボックス、その中で踊るダンサー。 直接“見る”ことのできないパフォーマンスを想像するダンス作品!? 現代美術家・辻 將成の作品要素の一つでもある"不可視の身体"に焦点を置き、身体表現を想像するパフォーマンス 作品を発表します。観ることが主軸の視覚芸術からパフォーマンスを解放するような実験的な作品です。ボックス型の構造体自体も立体作品となり、ボックスの中の身体とその周りの環境が交差していきます。構造体の中でどのようなパフォーマンスを行なっているのか、見えないがそこに在る身体の 可能性を想像していただく作品です。
辻 將成(つじ まさなり)/身体の痕跡、踊りと空間・時をテーマに東海地区を中心に制作・活動しているアーティスト(現代美術家)であり、B-boy(ブレイクダンサー)。ダンスを軸に進化させ続けて いる”身体表現”を扱い、過去・現在・未来という時間軸をテーマにパフォーマンスや、インスタレーション、写真、絵画など様々なスタイルの作品を生み出している。 〈Challenge stage〉 永田 佳暖 『モチャカル!!』 日時:8月15日(金)14:15開演/16:30開演 ボイスパーフォーマンスと映像、人々の動きが絡まり共鳴する。 ひとつの新たな表現が生まれる観客参加型作品。 ヒトとヒトがモチャカル。交わり、弾かれ、抱きしめ、すれ違い、絡まりあうこの地球の中で新たな共鳴を探り分かち合いたい。特殊唱法×身体表現×映像×音楽による非言語の「生きるための」表現を用いて、ボイスパフォーマーによるソロパフォーマンス、そこに映像作品と音楽が絡まりあっていく。そして、あなたの動きや関わりをきっかけとして、即興的に作品構成が移り変わり、モチャカル!! 側面をもつ作品である。
永田佳暖(ながた かのん)/ボイスパフォーマー・声楽家。主体が意識的に制御して出す声、無意識的に思わず出てしまう声といった、様々な声が身体と生み出すムーブメントは 私たちにどのような精神的効果をもたらすかを探求している。パフォーマンス、インタラクティブアートなど幅広い領域で創作し活動を行う。アートプロジェクト「ららら繋がるわたしたちのこえとこえ」を永田桜子と行う。 日東学術振興財団海外派遣助成を得て、現代声楽作品と身体表現を融合 させた作品を発表。2024とよたデカスプロジェクト選出。 ぬくみ 『スクール・デイズ』 日時:8月15日(金)13:30開演/16:30開演 繰り返される動きとリズム、そして言葉たち。 懐かしいけど新しい、 劇場では体験できない世界観が立ち上がる! 物語性に重きを置かず、一見脈絡のない言葉と身体の動きを連続させることで、独自のリズムを立ち上げます。学校生活を連想させる言葉を交えた脚本を複数回繰り返す中で、日々の中に潜む小さな変化を浮かび上がらせます。4名の演者によるパワフルな動きとともに、その変化を体感していただければ幸いです。
ぬくみ/名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科に在籍する川セマリンと同大学映像メディア学科在籍の高野遥を中心に活動しているパフォーマンスユニット。ストーリーを重要視せず、一見脈絡の無いような言葉と共に生み出される身体の動きを繋ぎ合わせ、独自のリズムと世界観を 立ち上げる。劇場に限らず様々な場所で実験的にパフォーマンス作品を制作・発表している。 VIVE 『NO IMAGE』 日時:8月15日(金)15:00開演/18:00開演 若き才能あふれるダンサーと自在に音を操る音楽家。 身体と音楽がぶつかり、響き合う即興コラボ! “他者を通じて自己を知る” 絶えず姿を変える他者を手がかりに、私たちは自らの輪郭をなぞろうとする。他者を見つめ、触れ、時に対峙することで、ぼんやりとした自己のかたちが浮かび上がる。けれど、その他者が捉えられなくなったとき、確かにあったはずの自己もまた、静かに、しかし確実に揺れ始める。演者と観客が同じ空間に立ち、音と身体が響き合う瞬間をともに体感する実験的パフォーマンス。 あなたもその現象のただ中へ。
VIVE(ヴィヴ)/ダンサーの杉浦ゆら・安堂佑希人と音楽家の荒木正比呂からなるユニット。 純粋かつ感覚的、ジャンルレスなアプローチで、空間に新たな「ウネリ」を 生み出そうと活動を始めている。コンテンポラリーダンス、舞踏を経験して きた親和性の高い2人のダンサーは、生きた感覚を繊細に放ち、ポップスから アンビエントまで自在に音を操る荒木が、それに呼応するように音を紡ぐ。 ダンサー、音楽家という枠を越え、3人はひとつの生命体のように響き合う。 愛知県芸術劇場 ダンスアーティストによる 〈Special stage〉 三東瑠璃 日時:8月15日(金)14:15/17:15開演
三東 瑠璃(みとう るり)/振付家・ダンサー。5歳からモダンダンスを始める。小学生にして「踊ることで生きる」と意識し、一筋に生きている。自作自演のソロ『Matou』(2015)は世界14カ国21都市で上演され続けている。振付の先にある、その人自身の身体 から生まれる美しさ、生きる 姿勢が浮かびあがるダンスを創り・踊り続け、国内外で注目を集めている。2017年にダンス・カンパニー Co.RuriMito を結成。 愛知県芸術劇場ダンスアーティスト。
Null 日時:8月15日(金)12:45/15:45開演 Null:岡田 玲奈・黒田 勇/2019年に愛知県の至学館大学卒業を機に結成した岡田玲奈と黒田勇によるダンスグループ。これまでに 各々が培ってきたダンススタイルやスポーツの経験、日常の様子から生まれる様々な動きからなる身体性と 身体から生まれる正直な反応との融合を基盤とした振付をしている。あらゆる概念を疑い、それをゼロからの視点で捉える事で、新しい可能性を導き出すことにこだわっている。愛知県芸術劇場ダンスアーティスト。
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助成 | ![]() (愛知県芸術劇場ダンスアーティストによるパフォーマンスを除く) |
主 催・お問合せ |
愛知県芸術劇場 |
チケット情報
チケット料金 |
全席自由 Advance stage Challenge stage+『ゼロボックス』 ◉チケット購入がアーティストの活動支援につながります。
サポーターチケット料金のうち1枚当たり5,000円が各作品アーティストの活動支援金となります。 ※ U25は公演日に25歳以下対象(要証明書)。 Challenge stage 『モチャカル!!』 『スクール・デイズ』 『NO IMAGE』 Special stage 三東瑠璃・Null ※ やむを得ない事情により、内容等が変更になる場合があります。 |
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チケット取扱 |
発売 2025年7月4日(金)10:00~ ☆愛知芸術文化センタープレイガイド(地下2階) TEL 052-972-0430 平日10:00-19:00 土日祝休10:00-18:00 (月曜定休/祝休日の場合、翌平日) |
鑑賞サポート
託児サービス (要予約) |
対象:満1歳以上の未就学児 |
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関連イベント
『6作品ハシゴ観覧ツアー』
芸術監督の唐津絵理がナビゲート! 8月15日(金)に上演される 全6作品をすべて観覧するツアーです。
©Tatsuo Nambu
定員 |
20名(先着順・要予約) |
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集合 |
8月15日(金)13:45 コンサートホール前にて受付 |
対象 |
『ユアファントムアイ、アワクリスタライズペイン/ur phantom eyes, our crystallized pains』 8月15日公演のチケットをご購入済みの方 |
申込開始 |
7月11日(金)12:00~ |
関連企画
ダンスワークショップ
講師 |
Ching Shu Huang, Géraldine Haas, Osamu Shikichi |
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日時 |
8月17日(日)15:00~18:00 |
会場 |
愛知県芸術劇場 中リハーサル室 |
参加費 |
3,000円(税込) |
定員 |
15名 |
申込方法 |
詳細は7月初旬掲載予定 |
主催 |
敷地 理、愛知県芸術劇場 |
関連企画
城崎温泉“最後の芸者”秀美による
芸者文化レクチャートーク
日時 |
9月7日(日)11:00~12:30 |
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会場 |
愛知芸術文化センター アートスペースEF |
参加費 |
1,000円(税込) |
申込方法 |
詳細は7月初旬掲載予定 |
主催 |
一般社団法人 ハイドロブラスト、愛知県芸術劇場 |