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「愛知県芸術劇場 自主事業ラインナップ2025」を掲載しました

2024.11.28

唐津絵理愛知県芸術劇場芸術監督よりラインナップ2025に寄せて

4月より愛知県芸術劇場の芸術監督に就任しました唐津絵理です。愛知県芸術劇場は気軽に足を運べる「県民の広場」でありたい。そしてまた「世界への窓」として、多様な世界への入口でありたいと思っています。

現代社会のなかで、インターネットやテクノロジーが発達し、いとも簡単に世界各地とつながることができるように感じられますが、実感をもって自分の身体を感じること、肯定感をもって生を実感できる機会は少なくなっているように感じています。演じる者と観る者が、同じ場所、時間を共有することで、リアルに交流することのできる舞台芸術は、生への実感をリアルに感じることのできる、今だからこそ大切な空間であると考えています。

2025年度前半のプログラムとしてまずご紹介するのは、ダンスとアニメーションが融合した『ジャングル・ブック』です。ウォルト・ディズニーが最後に手がけたとされるこの著名なアニメーションが、子どもから大人まですべての人が楽しむことができる舞台作品になりました。演出・振付を手掛けたのは、ロンドン・オリンピックのオープニングで振付を手掛けたアクラム・カーンです。エンターテインメントとアートが融合したこの作品は、ひとりでも多くの皆さまに来ていただきたいと考えている愛知県芸術劇場のこれからを象徴する作品のひとつです。

また、新規プログラムとして、若手アーティストの発掘と育成を目指した公募プログラム「AICHI NEXT:Performing Arts Project」をスタートします。既存の領域を横断した斬新な作品や、新たな発想で取り組んでいるパフォーマンスなどを募集、当劇場のサポートにより上演の機会を創出します。

ほかにもたくさんの自主企画を予定していますが、従来からの18歳以下無料の公演を増やすだけでなく、気軽に参加いただける無料企画、アクセシビリティを高めるための字幕の導入など、多様な方にお越しいただける工夫を行ってまいります。

来年度も県民の皆さまの広場となるよう努めてまいります。愛知県芸術劇場へのご来場をお待ちしております。

愛知県芸術劇場自主事業ラインナップ2025はこちらからご覧ください
https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/event/index.html

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愛知県芸術劇場芸術監督
(アーティスティックディレクター)