自主事業:アーカイブ

月夜に煌めくエトワール

 
出演者プロフィール


(C)Sébastien Mathé

エルヴェ・モロー (パリ・オペラ座バレエ/エトワール)

1977年パリ郊外生まれ。89年パリ・オペラ座バレエ学校入学。18歳でオペラ座バレエに入団。99年コリフェ、01年スジェに昇格。恵まれた容姿とテクニックで、早くからクラシックの作品以外にもキリアン、ノイマイヤー、プティ作品の主役に抜擢されてきた。 2002年プルミエ・ダンスールに昇格。06年3月3日、ヌレエフ「ラ・バヤデール」に主演し、エトワールに任命される。
09年より怪我により休養していたが、12年5月、サシャ・ワルツ「ロミオとジュリエット」公演にオーレリ・デュポンと主演し舞台復帰。ヌレエフ版「白鳥 の湖」「ロミオとジュリエット」「ライモンダ」、「ジゼル」などの古典作品のほか、バランシン「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」「アゴン」「ジュエル ズ」のエメラルド/ダイヤモンド、ベジャール「第9交響曲」、フォーサイス「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレベイテッド」、キリアン「ベラ・フィ ギュラ」、ノイマイヤー「シルヴィア」「椿姫」「マーラー交響曲第3番」、プティ「ノートルダム・ド・パリ」、「失われた時を求めて」、クランコ「オネー ギン」、ロビンズ「牧神の午後」、ミルピエ「ダフニスとクロエ」など、多くの振付家に愛され、幅広い作品を踊っている。
パートナリングにも定評があり、オーレリ・デュポン、アニエス・ルテスチュなどから絶大な信頼を得ている。02年AROP賞、06年ブノワ賞受賞。14年フランス政府より芸術文化勲章シュヴァリエが授与された。


(C)Ann Ray

マチュー・ガニオ (パリ・オペラ座バレエ/エトワール)

1984年フランス・マルセイユ生まれ。92年マルセイユ国立バレエ学校、99年パリ・オペラ座バレエ学校入学。01年17歳で、パリ・オペラ座バレエに入団。
04年5月20日ヌレエフ版「ドン・キホーテ」上演後、スジェから飛び級でエトワールに任命される。飛び級でのエトワール昇格は母ドミニク・カルフーニ、マニュエル・ルグリ、ローラン・イレール以来、至上4人目という快挙。
オペラ座ではヌレエフ版「眠れる森の美女」「白鳥の湖」「ロミオとジュリエット」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」「シンデレラ」、ラコット版「ラ・ シルフィード」「パキータ」、リファール振付「白の組曲」、ランダ―振付「エチュード」、ベジャール振付「これが死か?」「火の鳥」、バランシン振付 「ジュエルズ」エメラルド/ダイアモンド、「アポロ」「アゴン」、プティ振付「プルースト――または失われた時を求めて」、ロビンズ振付「ダンセズ・アッ ト・ア・ギャザリング」、ノイマイヤー振付「椿姫」「マーラー交響曲第3番」、クランコ振付「オネーギン」、マルティネス振付「天井桟敷の人々」、アシュ トン振付「ラ・フィユ・マル・ガルデ」、マクミラン振付「マノン」、など新作の初演を含めた数多くの全幕作品に主演。
20世紀を代表する世界的ダンサー、ドミニク・カルフーニとデニス・ガニオを両親に持つサラブレットである彼だが、その恵まれた容姿だけでなく、端正な技術、役柄への真摯な追求心で絶大な人気を得ている。2005年ブノワ賞受賞。


(C)Michel Lidvac

ドロテ・ジルベール (パリ・オペラ座バレエ/エトワール)

1983年、トゥルーズ生まれ。90年よりトゥルーズのコンセルヴァトワールで学び、95年パリ・オペラ座バレエ学校に入学。2000年パリ・オペラ座バレエに入団。03年AROP賞、04年、オペラ座の優秀な若いダンサーに与えられるカルポー賞受賞など賞歴も数多い。
07年11月19日「くるみ割り人形」上演後にエトワールに任命される。ヌレエフ版「ラ・バヤデール」「ドン・キホーテ」「白鳥の湖」「くるみ割り人形」 「ロミオとジュリエット」「ライモンダ」、「ジゼル」などクラシック作品の他、プティ振付「プルースト――または失われた時を求めて」、バランシン振付 「ジュエルズ」ルビー、「四つの気質」、バール振付「小さなドガの踊り子」、リファール振付「白の組曲」、マクレガー振付「感覚の解剖学」、ノイマイヤー 振付「マーラー交響曲第3番」、ロビンズ振付「コンサート」「ダンセズ・アット・ア・ギャザリング」、アシュトン振付「ラ・フィユ・マル・ガルデ」、クラ ンコ振付「オネーギン」などに主演。
世界各地のガラ、フェスティバルへの出演も多い。映像やファッション誌などでも精力的に活動しており、新書館より発売中のDVD「パリ・オペラ座エトワー ルのバレエ・レッスン」のモデルを務めるほか、 フランスのバレエ用品ブランド"Repetto"のイメージキャラクターを務めている。

ジョルジュ・ヴィラドムス (ピアノ)

1985年、メキシコ・ドゥランゴ生まれ。プエブラで国際バカロレアを取得。15歳からピアノを弾き始め、マリア・ルイ―サ・ペイヤのプライベートレッスンを受ける。4年後 には、スイスのローザンヌ・コンセルバトワールでピエール・ゴイのプロクラスに入学。2008年に教育学試験で最高の成績を取得、首席で教育の学位を受ける。
09年、満場一致でガブリエル・アゴスティーニ賞を受賞。その後、チューリッヒ芸術大学大学院に入学し、国際的な教育者・ピアニストであるオメロ・フランセシュの権威あるクラスを受講。
11年2月、スイスのベルンで行われた キーフェル・ハブリツェル・コンクールで優勝。同年6月には、 チューリッヒ芸術大学の修士課程を優秀な成績で卒業する。
ハンブルグ、スイス、フランスなど様々な音楽祭で演奏するほか、ソロとしてはもとより、オーケストラとの競演で、ローザンヌ、ジュネーブ、チューリッヒ、バーゼル、フリブール、ハンブルク、パリ、ウィーンなど、ヨーロッパを中心に広い活躍を広げている。
また、同年より母校であるローザンヌ・コンセルバトワールにて教鞭を執る。 12年9月、 ジュネーブの国連での演奏の模様は、ラジオでも放送された。また、このコンサートの際、2000人の観衆の前で自身の財団「クレッシェンド・コン・ラ・ムジカ財団」設立の発表を行った。
この財団は、メキシコの子どもたちが音楽に気軽に触れられるため、楽器の貸し出しや音楽教育を行っている。
音楽だけでなく文学にも造詣が深く、短編小説と詩でもいくつかの賞を受賞しているほか、メキシコでは数冊の著書もある。


(C)Kotaro Yokomizo

三浦文彰 (ヴァイオリン)

三浦文彰は、2009年世界最難関とも言われるハノーファー国際コンクールにおいて、史上最年少の16歳で優勝。国際的に大きな話題となった。現在、最も将来が嘱望されるヴァイオリニストである。
東京都出身。両親ともにヴァイオリニストの音楽一家に生まれ、3歳よりヴァイオリンを始め安田廣務氏に、6歳から徳永二男氏に師事。
2003年、04年と全日本学生音楽コンクール東京大会小学校の部第2位。2006年4月、ユーディ・メニューイン国際ヴァイオリンコンクール・ジュニア 部門第2位。2009年10月、ハノーファー国際コンクールにてこれまでの史上最年少で優勝。同時に、聴衆賞、音楽評論家賞も受賞。地元紙では「確かな技 術と、印象的なヴィルトゥオーゾ性あふれる心温まる演奏は、国際審査員や音楽評論家の評価を得るにとどまらず、聴衆の心をもつかんだ」と賞賛した。また、 The Strad誌は、「驚くべきその演奏はハノーファー国際コンクールのすべてを吸い取った」と評した。
これまでに、モスクワにてオレグ・カガンメモリアルフェスティバル、ブラウンシュバイクフェスティバル、宮崎国際音楽祭、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン 音楽祭、マントン音楽祭、ラクリン&フレンズ音楽祭、メニューイン・フェスティバなどに出演。国内主要オーケストラはもとより、ハンブルク北ドイ ツ放送交響楽団、ミルウォーキー響、オレゴン響、ユタ響、ウィーン室内管、ニュルンベルク響などとも共演し、国際的な活動を展開している。2012年に は、プラハ・フィルとの日本ツアー、2013年4月にはシュトゥットガルト放送響との東京公演を行った。2013年は、ペンデレツキ80歳記念演奏会にも 出演。2014年は、ルーブルでのリサイタルでパリ・デビューを果たし、ローザンヌ室内管、モントリオール室内管との共演も大好評を博した。これまでに、 ザハール・ブロン、ジャン=ジャック・カントロフ、チョーリャン・リン、パヴェル・ヴェルニコフの各氏に師事。現在、(財)明治安田生命クオリティオブラ イフ文化財団より奨学金を得て、ウィーン私立音楽大学に入学、パヴェル・ヴェルニコフ氏、ジュリアン・ラクリン氏のもとで研鑽を積んでいる。2009年度 第20回出光音楽賞受賞。2011年5月にはCDデビューも果たした。