第3回道場 記録

2008/6/2(月)~7/10(木) 作品企画案募集


2008/7/31(木) 書類選考結果の発表

<入選>

鈴木悦久「自動演奏ピアノのための組曲」


作品概要

楽曲をインターフェースと仮定し、ルールをコンピューターと通信するためのプロトコルと位置づけ、ゲームに基づいた双方向のコミュニケーションを行うことでテクノロジーとの本質的なアンサンブル作品となることを目指すパフォーマンス。

 

プロフィール

1975年神奈川県生まれ。ルールによる音楽作品を主に作曲活動を行う。赤松正行氏とのコラボレート作品では、音響センシング、打楽器奏者として参加し、演奏家としても幅広く活動。
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00(オゥオゥ)「object」

作品概要

ライブ空間におけるリアリティとは。音と身体を軸として、「音楽と認められるもの」と「認められないもの」の境界を曖昧にすることで、音楽やパフォーマンス、またテクノロジーの新たな可能性を探る作品。

 

プロフィール

東京芸術大学の音楽環境創造科1年生3名で結成。分野を越え、様々な思考を重ねることで、「社会における作品の存在」を探る。


徳久ウィリアム「VOIZ」

作品概要

独自に開発した声のテクニックや民俗音楽的発生から、ヒューマンビートボックスやデスメタルなど新しい声の表現、世界中の様々な特異な歌唱法、発声法を駆使した、声とマイク/PAによる新たな表現の追及を、メインテーマとするパフォーマンス。

 

プロフィール

ブラジル出身。声の拡張と新たな可能性を目指すボイスパフォーマー。元「倍音S」。「ノイズ合唱団」主宰。
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中上淳二「lightimagefourdance」

作品概要

作品名は、スクリーンに映し出した映像(Image)が演奏を行う楽器の名前。演奏者はスクリーンの内側に入り込み演奏を行う。この楽器とダンサーのコラボレーションを行うパフォーマンス。

 

プロフィール

1977年山口県生まれ。音響プログラミングソフトと出会い、音楽制作・メディアアートの世界を学び現代の音楽の在り方の視野を拡げる。


2008/8/16(土)午後 アーティストのための舞台技術セミナー(小ホール)

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2008/8/17(日)夜 第1回プレゼンテーション(KDハポン)

作品案の一部のミニ・ライブ&批評・討論会
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2008/9/22(月)午後 第2回プレゼンテーション(小ホール)

公演会場となる小ホールでのテスト上演&批評・討論会
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2008/10/4(土)本公演&公開審査会、表彰

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優秀賞

00「object」


鈴木悦久「自動演奏ピアノのための組曲?Chromatic scale variation?」

 


オーディエンス賞

徳久ウィリアム「VOIZ」

 


*第2回優秀賞受賞者による公演も行われました。

[b]Laptop orchestra 「Mirroring」


第3回道場を終えての手ごたえ

3回目となる'08年道場も、ブラッシュアップを経て、作品の質が格段に向上していく様子がわかり、大変意義深いことでした。それぞれの作品が持つ意味、方向性がそれぞれに明確化したため、公開審査でも4人の選考委員の評価が分かれ、その場で急遽入場者による投票を行いましたが、それでも2つの作品が同数となったため、優秀賞受賞作品が2つという結果になりました。
'09年度のサウンドパフォーマンス道場公演での再上演を期待するとともに、今後一層多くの若いアーティストから作品が寄せられ、道場にチャレンジしてくれることを願います。


第3回選考委員

足立智美(パフォーマー/作曲家)

佐近田展康(音楽家、サウンド・メディアアーティスト、名古屋学芸大学メディア造形学部准教授)

水野みか子(作曲家、名古屋市立大学芸術工学部芸術工学研究科教授)

三輪眞弘(作曲家、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)教授)


協力:IAMAS、名古屋学芸大学、名古屋市立大学芸術工学部/後援:日本電子音楽協会/助成:文化庁/平成20年度文化庁芸術拠点形成事業